第33話 史上最大の侵略
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愛して、地球を守ろうと身を削って戦い続けてきたんです」
「そうだったのか…ダン、お前は本当に良い奴だなぁ…隊長!」
何時の間にか目に涙を浮かべたフルハシがキリヤマ隊長を見た。その隊長も目に強い決意を浮かべていた。
「分かっている。このままダンを見殺しには出来ん! この星は我々人類自らの手で守らなければならないんだ! 直ちに残っているホーク1号でセブンの…嫌、ダンの援護に向うぞ!」
「アルフ、クロノ君、私達もダンさんを助けよう!」
「良いよ、やろうよ」
「分かった!」
皆の想いは一緒であった。皆が手を取りウルトラセブンこと、モロボシ・ダンを助けようとパンドンに攻撃を仕掛けたのだ。
「ダン、頑張れ! 俺達がついてるぞ!」
ソガ隊員がダンを励ます。
「そんな怪獣に負けるんじゃねぇ! 頑張れダン!」
フルハシ隊員が激を飛ばす。
「ダン、負けるな!」
アマギ隊員が叫ぶ。
「ダン、今まで気づかなかった我々を許してくれ、もうお前一人に辛い思いはさせんぞ!」
キリヤマ隊長の強い言葉が振る。
「ダン、死なないで!」
アンヌが祈るように叫ぶ。
「ダンさん、私も一緒に戦います!」
フェイトがダンを助けようと魔力弾を放つ。
「あんたみたいな良い奴を殺しはしないよ! だから負けるんじゃないよ!」
アルフもフェイトと同じく魔力弾を放ち攻撃する。
「ダンさん…僕はまだ貴方と会った事はない、でも僕には分かる。貴方の想いが…だから負けないでくれ!」
クロノも共に戦おうと魔力の続く限り援護した。その甲斐あってかパンドンも流石に攻撃の手が緩んだ。その隙を突きセブンがアイスラッガーを放った。
しかし、それをパンドンはキャッチした。
【な、なに!】
それには驚愕するセブン。
パンドンがアイスラッガーを揺らしながら迫ってくる。恐らく投げつけてこようとしているのだ。
それに対しセブンはアイスラッガーを返す構えを取る。一発勝負だ。これに失敗すればセブンの首と胴体が離れる事になる。
【これが最後の勝負だ……来い!】
戦場に緊張が走った。パンドンがセブンに向かいアイスラッガーを投げつけてきた。高速で飛んでくるアイスラッガー。
それをセブンが自身の残っていた力全てを使い投げ返した。今度はそのアイスラッガーがパンドンの首を切り裂く。
パンドンは自身の身に何が起こったのか理解する前に首と胴体が離れ離れになり、地面に倒れた。史上最大の侵略は今日、此処に幕を閉じた。
そして、人類の夜明けを迎えるかの様に朝日が昇る。そして、それはウルトラセブンの別れの時でもあった。
【明けの明星が輝く頃、一つの星が宇宙に向って飛んで行く
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