第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第12話 朝食風景
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少女でも有ります。しかし、本人は、貴婦人然とした女性を目指しているのか、そう言う態度で接しようとする時が有るみたいなのですが……。
それが、どうもちぐはぐな印象……と言うか、貴婦人と成るには二歩か、三歩足りない少女が無理に背伸びをしているような印象を受けて……。
それに、こう言う場合には、素直に礼を言った方が好感度は上がると思いますけどね。その方が、彼女の口調や、彼女自身が発している雰囲気にも合っていると思いますし。
もっとも、俺に対する好感度を上げたトコロでまったく意味がない事なのですけど。
「今朝に成ってから身体中のあちこちが筋肉痛になったみたいで、起き上がる事さえ出来ないみたいなのよね」
少し、いや、かなり残念そうな口調、及び雰囲気で、そう答えるルイズ。
それに、その残念そうな口調、及び雰囲気の理由に関しても、簡単に想像は付きますか。昨夜の対レンのクモ戦闘時の才人の活躍から考えると、ルイズとしては、今日の授業には是非とも才人を連れて行きたかったとは思いますから。
魔法の才能がゼロと言われていた少女が召喚した使い魔としては、あの平賀才人と言う少年の能力は破格の能力を示したと思いますから。
少しぐらいは、自慢したくもなって当然でしょう。
「それは仕方が有りませんよ。昨夜も言ったように、才人の身体能力が上がったのは、おそらく肉体強化に因るモノ。元々持っていた自分自身の筋力が何らかの魔法で強化された状態だと思います。
ですが、酷使されているのは、彼自身の肉体。それに、普段から鍛えている訳ではなかったみたいですから、その反動が多少出たトコロで仕方がないと思いますよ」
ただ、能力発動の度に寿命を削るなどと言う反動はないとは思いますから、少々の筋肉痛ぐらいなら問題ないレベルの反動だと思いますよ、俺から見ると。
まして、これから先は、今回の経験を踏まえた上で体力の強化を図って行けば、以後は能力発動の翌日に筋肉痛に悩まされるなどと言う事は無くなるとも思いますしね。
「それに、才人の能力は、おそらく彼の生来の能力に目覚めたと言うモノでは無く、ヴァリエール嬢による使い魔召喚と契約によって付加された能力でしょう。ですから、自らの能力ではない付加された能力で有るが故に、多少は反動のようなモノが起きたとしても不思議では有りません」
才人が生来の能力に目覚めたのなら、戦闘時にルイズとの契約によって刻まれた使い魔のルーンが光り輝くなどと言う事は有りません。
ただ、良く判らないのは、彼自身が語っていた言葉の中の、刀を抜いた途端に身体が軽くなった、と言う部分について。
これは、生命に危険が迫っている状況下での能力発動とは、もしかすると違うキーに因って発動する能力の可能性が有ります。
つまり、
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