第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第12話 朝食風景
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で有るのは間違い有りません。
こんなタイプの女の子は、孤立している可能性が高い。もっとも、キュルケと言う友達も居るようなので大きな問題も無いとは思うのですが、それでも妙な使い魔を召喚して仕舞いましたから、しばらくは目立たないようにして置く方が無難だと思います。
それで無くても、偽名で学生生活を営んでいるのは丸わかりの状態だと思いますから。
「やっぱり、あんたの方は動けるのね」
そんな、およそ、色気とも、まして食欲からもかけ離れた非常に事務的な会話を繰り広げていた、俺とタバサ主従に対して、背後から聞いた事の有る女声が掛けられる。
俺達よりも少し遅れて食堂にやって来たピンクの髪を持つ少女ルイズが俺の姿を見つけて、近寄って来ながら、そう声を掛けて来たのです。
尚、どうも、この世界では黒髪の人間と言うのはマイノリティに分類されるみたいで、未だに俺と才人以外では出会った事が有りません。つまり、これだけ大勢の人間に紛れたとしても、俺は見つけ易いと言う事に成りますね。
それに、タバサも蒼い髪の毛と、自らの身長よりも大きなゴツイ魔術師の杖装備ですから、非常に見つけ易い少女でも有りますしね。蒼い髪の毛と言うのも、タバサ以外に見かける事は無いですから。
これは、流石に異世界と言う状況なのでしょう。
何故ならば、優勢遺伝子は確か濃い色素を持っていたと記憶していますから。
つまり、ピンクの髪の毛や、蒼い髪の毛などは、どう考えても地球人の遺伝子の中には存在していません。赤毛やアルビノとも少し違うみたいですし。
後、髪の毛の色に関して言うなら、キュルケに関してもかなり不思議なんですよね。
確かに、赤毛は地球世界にも存在しているけど、褐色の肌の赤毛と言うのは、かなり珍しいと思います。
赤毛の人は、大抵の場合はメラニン色素が薄い為に、色白の人が多かったと記憶していますから。
ほら、赤毛のアンは、そばかすが目立つけど、色白の少女だったでしょう?
おそらく、この辺りに関しては、流石は異世界と言うトコロなのでしょう。遺伝子を調べたら、もしかすると俺とは違う……。
いや、俺の遺伝子を詳しく調べられると、微妙な結果が出て来る可能性も有りましたか。厳密に言うと、俺の遺伝子も人間の遺伝子とは少し違う可能性が有りますから。
「矢張り、才人は昨夜の無理が祟ったのですか」
そう言いながら立ち上がった俺が、才人の代わりにルイズの席を引いて彼女に座り易いようにしてやる。
その俺の対応に際して、鷹揚な態度で腰を下ろすルイズなのですが……。少し、雰囲気的に彼女には似合わないかも知れませんね。
確かに、彼女は公爵家の姫君らしいのですが、何故か口調が市井の町娘と言う口調で非常に親しみやすい
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