第一部「数奇なる騎士」
第04話「拳と杭」
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が呟く。
そこへ
「今だ!いくぜR-1!」
リュウセイはそういって自らアルト好みの射程に飛び込む
(来たか、ならば次の一撃で決めるまで!!)
キョウスケもまた、それに応えるかのように構えた。
「一撃必殺!!T-LINKナッコォォォッ!!!」
R-1の放った「拳」、T-LINKナックルはアルトアイゼンの左腕を突き、その肩ごと吹き飛ばした。
(左腕を持っていかれたか…、だがもう片方残っていれば…十分だ!)
アルトは瞬時に体勢を立て直し、右腕の「杭」、リボルビングステークを構え
「受け取れ!」
R-1を撃った。
「これがこちらのカードだ!!」
そして、間髪いれずにクレイモアを撃ち込んだ。
「がああああっ!!」
クレイモアの衝撃で吹き飛ばされたR-1は地面に叩きつけられ機能停止、アルトもまた活動限界によって力尽きるように膝をついた。
「「「…」」」
「すごいものだな…」
ライト「ええ、データ変換も追いつくので手一杯です。」
モニター越しとはいえ、この凄まじい戦況を見てタカヤ、ナナ、ミナミは言葉を失い、ライトとアダムも感嘆するばかりだった。
***
「よう、そっちはどうだった?」
二時間後、リュウセイがライトに声をかけた。
「とてもいいデータが取れました。協力に感謝します。」
ライトが言う。
「そうか、で、なんか面白いパターンはあったか?」
リュウセイが尋ねた。
「はい、まずR−1からの検出データから、G・リボルヴァーの乱射、これは一定パターンの攻め合いの中で、相手の間合いを崩すことが可能です。」
「ほんとか!?このデータにもパターンは?」
リュウセイは目を輝かせた。
「無論です。他にも大量にとれましたが、今お渡ししたデータには、アダム中尉からの採用を受けたものが全て入れてあります。」
「マジでか!よし、早速部屋に戻ってみてみるぜ!」
そういうとリュウセイは、足早に去っていった。
「いいのか、自分達でとったデータを渡してしまって?」
ライトの後ろから、赤い服を着た男が現れる。
「あなたはアルトアイゼンの…」
「キョウスケ・ナンブだ。よろしく頼む。」
キョウスケは右手を差し出す。
「ライトフォード・シラヌイ曹長であります。以後お見知りおきを。」
ライトも右手で応えた。
「データに関しては、イングラム少佐の命令でSRXチーム全員に渡すことになっていましたので、ご心配なく。」
ライトは無機質に応えた。
「あのいけすかん士官か。だが、それならいい。」
キョウスケは、イングラムの名前が出た途端、一瞬怪訝そうな顔をしたが、すぐに表情を戻していった。
「おーいライトぉ!インストールしに行こうぜ!」
遠くでタカヤがライトを呼んだ
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