第一部「数奇なる騎士」
第04話「拳と杭」
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「射撃戦は不利…ならば!」
ライはR-2を急浮上させると、ヴァイスリッターに寄せ、ビームチャクラムを射出した。
「あら、見かけによらず動けるのねぇ…でもね!」
エクセレンは少し驚いたようだったが、それでも余裕を崩さない。
ヴァイスリッターはオクスタンランチャーを手放して囮にすると、機体を急速降下させ、更に後ろに退く。
「何っ!?」
ヴァイスリッターを捕らえたはずのビームチャクラムはオクスタンランチャーに巻きつき、無意識に巻き戻したチャクラムごとオクスタンランチャー(銃身)が直撃し、地面へ落下してしまった。
「え…、出力が上がらない?どうして!?」
グルンガスト弐式のパイロット、クスハ・ミズハが慄く。
「撃って来ないのか…?ならこっちから!」
ヒュッケバインMk-Uのパイロット、ブルックリン・ラックフィールド(ブリット)が様子見にフォトンライフルを発射した。
「きゃああっ!?」
フォトンライフルの光子弾は弐式の胸部に直撃し、大きな傷を作った。
(おかしい…、反撃はおろか動いても来ない…何かあったのか?)
ブリットはこの状況に違和感を覚える。
「そんな!?動かない!」
クスハは激しく狼狽した。
「(…たとえ訓練でも、こんな戦いは…)Mk-U、異常発生。戦闘続行は不可能!」
ブリットは、通信でオペレーターに告げた。
「ライト曹長、Mk-U、弐式の模擬戦は中止だ。引き続きR-1とアルトアイゼン、R-2とヴァイスリッターの模擬戦の記録を頼む。」
イングラムからの通信が入る。
「了解、引き続き続行します。」
ライトが返し、通信がきれた。
「異常発生、ね。」
アダムが微笑みながら言う。
「嘘でしょうね。」
ライトが返した。
「見たかよ、ヴァイスリッターの動き!とりあえずデータ化させてもらうぜ!」
タカヤが目を輝かせながら言う。
「確かにいい動きだ。武装を囮に急速離脱とはなかなか思い切った戦法だ。」
アダムも感嘆する。
「あのモーション、スラスターか何か付ければゲシュペンストでもできるわよ。」
ミナミもうなづく。
「見ろ、動きがあったぞ。」
そういってライトはモニターを指差した。
「間合いをとるのが甘かったようだな。」
キョウスケはそう言いながらヒートホーンを構え、突撃する。
「ッ!…あ、あぶねぇ…」
リュウセイは間一髪でそれをかわすも、ブーステッドライフルを落としてしまう。
「まだだッ!G・リボルヴァー!」
「来るか…!」
動きを察知したキョウスケは、三連マシンキャノンをセットアップする。
「ランダムシューッ!」
「何…!?」
リュウセイは、G・リボルヴァーを乱射し、アルトにダメージを与え動きを止めた。
「乱射とは…やってくれる…!」
キョウスケ
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