第32話 ウルトラセブン救出作戦
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「ハハハッ、友情ごっことは見せ付けてくれるじゃないのさ。私等を相手に無事で済むと思ってるのかい?」
「そんなに死にたいのなら貴様等から殺してやる!」
バグの言葉を皮切りにギャンドラーの大群が今や押し寄せようとしてくる。正直言って二人だけでこの現状を打破するのは無理がある。
だが、負ける訳にはいかない。フェイトに無事に居ると約束したのだ。むざむざ倒れる訳にはいかないのだ。
その時だった…
「待てぇぇい!」
突如天空を切り裂くかの様な怒声が聞こえてきた。その声の威圧感に皆の体が止まる。そして、声の主を探す。
「こ、この声は!」
「あかん、ワイ等が悪さすると大概奴が来るんや」
「ちっ、折角良い所だったってのにさぁ!」
バグ達がそれぞれ不満そうな愚痴を漏らしている。恐らくあの声の主は彼等にとって相等嫌な奴なのだろう。しかし、その声はアルフやクロノも初めて聞く声だった。
「今の声は一体?」
「ってか、何処に居るんだいその声の主は?」
誰もが声の主を探し回る。その声の主はありえない場所に居た。それはセブンの立て掛けられていた岸壁の天辺であった。其処に鎧を纏った青年が見下ろしている。
「まぁた貴様かい! 毎度毎度良い所で邪魔しよってからにぃ!」
「当然だ! 貴様等悪党を黙って見過ごす事はしない! この俺が居る限り、悪は栄えない!」
「フン、大口を叩くなよロム・ストール!」
バグが天辺に居るロムを見上げて叫ぶ。するとロムの顔つきが険しくなった。
「貴様、バグ! 父キライの教えを忘れたのか?」
「ハハハッ、そんな物とうの昔に忘れたわ! 天空宙心拳、何が正義の拳法だ! 俺はこの力を使いギャンドラーの幹部にまで上り詰めてやる!」
「語るに落ちたな、バグ! ならば、天空宙心拳継承者の務め、貴様は俺の手で葬る!」
言葉を発し、ロムは舞い降りた。ギャンドラー達を前にロムは構える。その間、アルフとクロノの二人は完全に置いてけぼりであった。
「き、君は味方…なのか?」
「勿論だ、俺は正義の為に戦う。悪を滅ぼす為に!」
「あんた、言ってて恥ずかしくないのかぃ?」
「勿論だ。俺は俺の道を行っている。恥じる事はない!」
アルフの問いにロムは迷う事なく言い放った。それを聞いたアルフは正直頭が痛くなる思いがした。此処まできっぱりと言い放つ男が凄いと思えたのも事実だ。
「ハンッ、たかだか一人増えた位で調子に乗るんやないわ!」
「ふっ、正義の為に戦うのは俺一人ではない!」
ロムの言葉の後、辺りで爆発が起こった。ギャンドラーのコマンダー達が吹き飛んでいく。何事かと爆発のあった場所を見る。其処には更に二人の仮面ライダーの姿があった。
「誤算だったな、俺達を忘
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