第32話 ウルトラセブン救出作戦
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部分は聞けたのだ。
通信を聞き終えた時、クロノはニヤリと笑みを浮かべた。
「フフッ、完璧主義のガッツ星人にしては以外な落ち度をおとしたものだ。この妨害電波の発信源を捕らえれば奴等の居場所が分かります。そして、其処にきっとセブンが居る!」
誰もが唖然としていた。とても14歳位の少年が言う台詞じゃないからだ。
「凄いねクロノ君、それもあの日本一の私立探偵って人が教えてくれた事なの?」
「まぁ、そう言う事になるかな? 何せあの人の教え方はかなりスパルタ入ってたし」
「それって、どれ位?」
「執務官試験の方が数段楽だったよ」
遠目を見ながら呟くクロノを見てフェイトは青ざめた。其処まで厳しい事をさせられていたのかと思ったからだ。
「よし、急ぎセブンの元へ向おう。ぐずぐずしてはいられない! 良いか、何としてもこれを成功させるんだ! この作戦には人類の未来が掛かっているんだ!」
キリヤマ隊長の激が飛ぶ。それを聞いたその場に居た一同の顔が引き締まる。失敗は許されない。今手持ちのジュエルシードはたったの一個。恐らくそれで作れるエネルギーはおよそ1回分。即ち外せば全てが終わるという事に他ならない。
失敗は許されないのだ。
フェイトはふと待機状態のバルディッシュを握り締めた。この中に一つだけジュエルシードが封印されている。これを使えばセブンのエネルギーであるマグネリウムを精製する事が出来る筈だ。後はそれをセブンのビームランプに照射すればセブンは再び動き出す事が出来るのだ。
(待ってて下さい、ダンさん。今助けに行きますから)
呟きながら、モニター越しに何時までも映る磔にされたセブンを見た。かつてフェイトはダンに救われた。あの時ダンが居なければ自分は今頃立ち直れなかった筈だ。
今度は自分がダンを助ける番だ。彼を見殺しには出来ない。何としても救い出さなければならない。
***
東の空から徐々に太陽が昇り始めた。夜明けである。それを合図に数機の円盤が飛来してきた。その真下には磔にされて身動きの取れないウルトラセブンが居た。
【時間だ、これよりウルトラセブンの処刑を執り行う!】
ガッツ星人の号令と共に数機の円盤が攻撃を開始しようとする。だが、その刹那、何者かの攻撃が行われた。
【何だ?】
【人間共が妨害に来たみたいだぞ!】
それは、ウルトラ警備隊のウルトラホーク1号である。セブン処刑を妨害する為にウルトラ警備隊が全力を尽くして立ちはだかっているのだ。
「良いかフルハシ! 我々の目的はテスタロッサがセブンにエネルギーを与えるまでの間奴等を近づけない事だ。一機も近づけるな!」
「はい、鼠一匹通しません!」
そう言い、フルハシ
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