第73話 最終決戦
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落ちていくUーDを囲む様に支える。
「無事か?貴様、しっかりせぬか!!」
「王……?シュテル……?レヴィ……?」
「私達も戦術がうまくいったようです」
「僕たちの魔力も無駄にならなかったね!」
「飽和攻撃によって、貴様のエグザミアの誤作動を止め、その隙に、我が貴様のシステムを上書きする」
「夜天の書の主がかつて闇の書の融合騎にやったのと同じ作戦です。うまくいって良かったです」
「……?本当にエグザミアが止まってる……」
「我の闇の力、シュテルの発案、レヴィの出力があってはじめて成し遂げられた……まあ必然の結果よ」
「だから僕たち3人が揃えば負けないでしょ?」
「レイや他の皆さんの助けもあったおかげですけどね」
「うるさい!分かっておるわ!!……ともあれ貴様はもう、無闇な破壊を繰り返す必要も無い。暫くは不安定な状態もあろうが、我がしっかり縛り付けておいてくれる」
ディアーチェがそう言うと不思議そうにUーDは聞く。
「何故……そんな事を……?」
「思い出したのです、私逹の事を。私逹はもともと1つだった………エグザミアと、それを支えるエターナルリングのマテリアル。……すなわち、4基が揃ってはじめて1つの存在」
「闇から暁へと変わりゆく、紫色の天を織り成すもの……紫天の盟主とその守護者。我が王、シュテルとレヴィの2人の臣下。そしてお前は我等の主であり……我等の盟主」
「要するに僕逹は君の臣下だったんだよ!」
「それは……」
「無理に思い出さずともよい。いや、思い出す必要もない。我等はずっと、お前を探していたのだ……我等が我等であるために。お前が1人で泣いたりせぬように」
「王……あなたは……」
「惰眠をむさぼり、捜すのに手間取り……随分と待たせた。たった今より、もうお前を1人にはさせぬ。望まぬ破壊の力を振るわせたりもせぬ」
「だから安心して私達の所へ戻ってきて下さい」
「これで僕たちは家族だよ!!」
「王……シュテル……レヴィ……」
「お前はちびだが、我等の盟主ぞ。我の事も王ではなく単に名前で呼べ」
「……ディアーチェ」
「ディアでいい。あやつに言われてだが、結構気に入った」
「ディア」
「そうだ、よろしく頼むぞ、ユーリ・エーベルヴァイン」
「ユーリ?」
「それが人として生まれた時のお前の名だ」
「……ユーリ……エーベルヴァイン」
「これよりお前をユーリと呼ぶ。他の連中にもそう呼ばせる。良いな?」
「うん……」
ユーリは嬉しそうに呟く。
「さて、戻りましょう。皆も心配してるでしょうし、何よりレイが……」
「そうだよ!!レイ、あのまま落ちていっちゃったじゃ
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