第73話 最終決戦
[2/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
な。例えそれが救う結果になったとしても危険がなければ問題ない」
クロノの意見で方針は決まったようだ。
「王様、やろう!レイが起きたときにUーDを紹介出来るように!」
「次で決着です」
「ああ。この戦い、我等の勝利で終えようぞ!!」
ディアーチェの掛け声と共に皆は最終決戦に望むのであった………
「全く、バカな人ね………」
キリエは治療中の零治を見て呟いた。
「あの子達を助けるために自分を盾にするなんて……」
未だに零治は目を覚まさない。
回復はシャマルさんの指揮の元、リーゼ姉妹にも手伝ってもらっている。
「キリエ………」
そんな妹の様子を姉は心配そうに見ていた。
既に2人も最終決戦を手伝うことは決めている。
「行こうお姉ちゃん」
「いいの?」
「いいの。起きたらみっちり文句を言ってあげるから」
そう言ったキリエの顔は清々しく、まるで問題無いみたいだった。
だが、アミタはそんなキリエが無理をしているように見えた。
(本当は心配なんだろうな……)
そんなことを思いながらも口に出すことはせず、
「……分かった、次で決着を決めましょう!」
「ええ」
妹と並んで、この事件を終わらせにいくことにした。
「零治……」
治療している零治のすぐそばにアギトは立ち尽くしていた。
自分の大事なロードの命が危険なほどの大怪我。
自分がいれば幾らか状況が変わっていたかもしれないのにと後悔に押し潰されそうになっていた。
「大丈夫だよ、彼は絶対に死なせたりしないから」
リーゼアリアの言葉に心も多少軽くはなったものの、やはり後悔はつきない。
「零治……」
零治の顔を見ながらアギトはただ無事を祈るのであった。
気がつくと俺は傭兵時代に良く先輩に付き合わされた酒場にいた。
「何で俺はこんな所に……?」
最後に覚えているのはディアに何かを話した事。
「それなのに俺は何でここにいるんだ?」
俺は自分の置かれている状況に混乱している時だった。
「よう!」
とても懐かしく、一生忘れることのない人の声を聞いたのだ。
「UーDの様子はどうだ?」
『今の所沈静化してるよ』
クロノの問いに通信越しのエイミィが答える。
「よし、なら前に話したプランで行く。第1チームが一番威力のある魔法を集中して防壁を破壊し、第2チームがその後プログラムカードリッジと威力のある魔法で攻撃。……後はマテリアルの彼女逹が直接UーDを書き換える」
「ああ、最後は我等に任せてくれ」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ