第5話 母上危機一発 後編
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ていた山賊達は、ご臨終のようです。
私の足元には血の海が広がっています。
山賊達が何事かと集まってきます。
まずは母上の確保をしようと小屋に近づこうとすると・・・。
熊のような凶悪な人相の男が立っていました。
母上は・・・そいつの近くで部下らしき奴らに喉元に剣を突きつけられています。
「武器を捨てやがれ!母親がどうなってもいいのか!」
「これから死ぬお前に何ができるか教えてくれませんか?」
山賊達は私の言葉が可笑しかったのか笑い出した。
「俺が死ぬ?へへっ、傑作じゃねえか!おい、お前ら!この餓鬼頭が悪いみたいだぞ!」
「坊主、これだけ人数がいるんだ。死ぬのはお前の方だぜ!」
「「あはは、ひひははははぁはは」」
嘲笑する笑い声が周囲から聞こえてきます。
「この子は関係ないわ、この子だけには手をださいで!」
「へへ、タダで言うことを聞くと思っているのか?」
山賊の頭は下卑た顔で母上を下から上まで嘗め回す。
「・・・わかりました。ですからあの子には手をださないで・・・」
母上も不快を感じているようだが、私のことを守ろうと観念したように応えました。
私がそんなことを黙認するわけないです。
「母上、ウジ虫の指図など受ける必要などありません。それより母上を離せ、今なら人として殺してやる」
「黙りなさい!正宗!母の言うことを黙って聞きなさい!」
「生憎これだけは聞けません。ウジ虫の言うことなど聞く必要などありませんから」
「糞餓鬼っ!手前をぶっ殺した後でお前の母親を犯してやるぜ!」
「母上を離せといっている」
「あぁ、自分の立場がわかってるのか!手前ぇ!」
「手前の母親がどうなってもいいのか!」
「正宗!私のことはいいから逃げなさい!」
「黙りやがれ!このアマ!」
「くっ!」
私の言葉が癇に障ったのか下卑た顔から一転、私に罵声を浴びせてきました。
山賊達は母上を殴りつけ、その首元に剣を突きつけ下卑た顔を向けてきます。
山賊達は人質がいることで、自分達が主導権を握っていると思っているようです。
この山賊の頭は馬鹿のようです。
私の恐ろしさが判っていないようです。
「もう一度言う。人として死にたいなら母上を離せ」
「ぎゃはは、はは、お前の母親の体に聴かなきゃわからねぇみたいだな!」
「おい、手前らそのアマを裸にひん剥いちまえ!」
「「へへっ、頭わかりやした」」
「や、止めなさい、下郎っ!」
救い様のない奴らだと思いました。
人の痛みを知ろうともしない。
知る気がないのでしょう・・・。
なら、人として死なせはしません。
覚悟
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