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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
私達の故郷・私達の生き方
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見くびっているとマリーちゃんの彼氏でも許さないわよ!」
でた…一級品のファザコン娘が!
両頬膨らませ、可愛い仕草で怒りを表すリュリュお姉ちゃん。
並の女がやったらムカつくだけだが、彼女がやると抱き締めたくなるのは何故だろう?
魔性の女はこれだから怖い。
「う、美しい…」
誰かが私の後ろで呟いた。
慌てて振り向き、誰かを確認すると………
「ラ、ラングストンさん………?」
そうです…一瞬お兄ちゃんかと思いましたが、声が全く違います。
正直驚きすぎて愛称で呼べませんでした。
「はっ!…そ、そうですぞウルフ殿!リュカ殿は…い、いやリュカ陛下は素晴らしいお人ですゾ!侮辱するなど私が許しませんゾ!!」
人を食って掛かる事に長けているラン君が、アッサリ飲み込まれてしまう程リュリュお姉ちゃんの魔力(天然物)は強力なのです!
「「「「「一番気を付けるのはお前だろ!」」」」」
みんなで仲良くツッコみました。
まぁ、リュリュお姉ちゃんは除外されましたけどね。
「そう言えば父さん…」
グランバニア王太子一同が出かけようとした瞬間、リーダーのティミー殿下が急に何かを思いだし、国王陛下に問いかけました。
「新しい国は何という名前なのですか?名前も分からないのに各国へ支援要請は出来ませんよ」
………そっか、名無しの国じゃ不便よね!
う〜ん………何が良いのかな?
『マスタードラゴンと愉快な下々王国』なんてどう?
「プサン…お前の国なのだから、そっちで考えろよ!」
あ、『ヒゲメガネ同好国』は?
いや、それとも『トロッコランド』ってのはどうよ!?
「無理矢理建国させといてそれはないでしょう!リュカのセンスを披露してくださいよ!」
私も色々考えてあげてるのだが、中々良いのが浮かばず…また、建国する王と建国させる王にも、思い浮かぶ事が無く、名前付け段階で頓挫の危機です。
「あの…私…この世界に故郷が欲しいので『アリアハン』って言うのはダメですか?」
打開案を提示したのは、異世界よりやって来た元勇者アルルさんです。
郷愁から提示した『アリアハン』を掲げ、名付ける事に向いてない二人を説得する。
「いいんじゃないですかソレで…」
「プサンがいいって言うのならソレでいこう!」
だが、名より実を優先する二人には、心底どうでもよい事だったみたいで、軽い返事で決定されてしまった。いいのかそんなんで?
こうして私達の世界に新たな国家『アリアハン』が誕生しました。
自ら推し薦めた建国騒動の為、お父さんは珍しく真面目にサポートをしており、政務に追われちゃってます。
その所為か、お兄ちゃんと共に各国を巡ってきたウルフを、強引に国王主席秘書官へと登用し、政務を手
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