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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
グランバニアよ、私は帰ってきた!
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ベルの問題でした!」
そうよ…国家プロジェクトとして、輸送流通のシステムを構築した事に問題は無いはずよ。

「うん、そうだね。問題は解決しないといけないよね。でもね、それに神様の力を借りてはダメなんだよ。…つかプサンも断れよ!使い方次第で危険な技術の提供に反対しろよ!セーフティーを付けたからって安心出来る代物じゃねーんだぞ!」

スゲー…
普段は何でも丸投げにするのに、国家の事となるとちゃんと考えて色々行ってるんだ…
でも、どうすれば良かったのかしらね?

「じゃぁお父さんはどうするつもりだったの?私も色々考えたけど、他に解決方法が思い当たらなかったのよ!」
メインブレインを務めたポピーお姉ちゃんが、困惑しながらお父さんの真意を尋ねる。

「末端への移動手段を考えるのではなく、その場での保存手段を考えれば良かったんだよ。確かに民は少しでも早い流通手段を求めてくるだろうけど、全てを王国家で行う必要はないんだ」
「ど、どういう事ですか?リュカは国民が求める事を無視するつもりだったんですか?」

「これだから『神』とか呼ばれている連中は馬鹿なんだよ!」
「ぐっ…」
「国という物を造るのには、リーダとなる国王と、その下で働く国民との連携が必要不可欠なんだ。つまり、国王だけが頑張って国造りを行っても、国民にその意思が芽生えなければ、何れ国は崩壊する…だから、ある程度の道は築いても、その先は国民に任せる事も必要なんだ」

つまりは民営化ね。
競争相手を作る事で、事業に失敗すれば倒産するという危機感を植え付け、各企業間で切磋琢磨する状態を作りたかったのね。

「全てを国営化したって国は衰退して行く…半分以上を民営化する事で、国民同士が切磋琢磨して成長して行くんだ。国家はそのサポートを行うだけで、全てを我が物にしてはいけない。…何でソレが解んねーんだこの馬鹿神(プサン)は!?」

「し、しかし…ポピーさんに頼まれて…その…」
「ふざけるなよ…俺の(ポピー)に罪を被せるのか!?お前が神として、人間の事を深く理解していれば今回の件は防げたんだろうが!お前は人間の事を知らなすぎる…人間を知らず、身勝手な振る舞いをするのが神というのならば、お前は正に神様だ!」
あ〜あ…ポピーお姉ちゃんに罪を着せようとしたから、お父さんの怒りを買っちゃった。

「うっ…も、申し訳ありません…で、では今回の技術は返却という事でよろ「このバ〜カ!出来る訳ねーだろ、そんな事!」
そうよ!
あんな便利グッズを手放せるわけないじゃん!

「人間って言うのは、一度でも便利な事に馴染んでしまうと、過去の不便には戻る事が出来ないんだよ!もう国内で出回っているんだろ!?」
「はい…大至急で配備しましたから…」
みんなお父さんの怒りは怖いのだ
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