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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
永久の別れと楽しかった思い出
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大宴会の翌朝…
その日はハツキさんの重大発表から始まった。
「リュカさん…皆さん…一緒に世界中を冒険出来て楽しかったです。でも、今日でお別れです!アルル…世界の平和を手に入れたのだから、次は貴女の幸せを手に入れる番よ!」
どういう事なのか…?
決意に染まった表情で、私達と今生の別れを宣言します。
何で!?ハツキさんは、此処アレフガルドに残るかグランバニアに来るのだろうから、全員とのお別れじゃないよね!?
「ハツキ…どういう事なの!?」
「アルル…私ね、ルビス様にお願いしたの。『もっと強くなりたいから、別の世界へ送ってください』って!だからアレフガルドに残る事も、リュカさん達と一緒に
異世界
(
グランバニア
)
へ行く事もないのよ」
つ、強くなりたいって…
「ウルフ…頑張ってリュカさんの
義息
(
ムスコ
)
になりなさいよ!世界一大変な役職に…」
ハツキさんは弟の様な存在のウルフを抱き締め、別れの悲しさに涙する…
強くなる為に別の世界へ行く必要ってあるの!?
「ハ、ハツキ…どうして…一緒にグランバニアへ「言ったでしょ。私はもっと強くなる為に、新たな世界で修業するのよ!」
普段は子供扱いするハツキさんを鬱陶しがってたウルフだが、血の繋がりが無いとは言え姉との永遠の別れに、抱き付いて泣き出してしまう。
「ルビス様…私はもういいですよ。これ以上いても別れが辛くなりますし…」
だがハツキさんの決意は揺るぎない物で、暫くウルフを抱き締めると、一転して彼を遠ざけルビスちゃんに実行を願い入れる。
「ハツキ…新たな世界でも頑張れよ!自ら選んだ人生なんだから、自身に負けるんじゃないぞ!」
『黄金の爪』と『星降る腕輪』をハツキさんから返却され流石に驚いていたが、彼女の自由意志を尊重させるべく、お父さんは笑顔で送り出す。
「リュ、リュカさん!何でそんな簡単に納得出来るんですか!?強くなるって言ったって、別の世界に行かなくたってリュカさんが鍛えてやればいいだけでしょう!」
違うよウルフ…お父さんも本当は一緒に居たいんだと思う。
それでも彼女の自由意志を束縛する事の方が、お父さんには嫌なんだよ。
「ウルフ…自分の都合ばかりを言うな!ハツキだって色々考えた結果、この答えを出したんだぞ!寂しい気持ちはよく分かるが、ここは笑顔で送り出してやろうよ…」
「………うぅぅぅ……ハツキー!!!」
折角のイケメンなのに、顔を大きく歪ませて泣くウルフ…
再度ハツキさんに抱き付き、彼女を困らせる。
本心を言えば私も別れたくないけど、グランバニア行きを強制したら、彼女は心が不幸になると思う為、抱き付くウルフを離れさせ笑顔で語りかける。
「さぁウルフ…笑顔でお別れを言おうよ…」
彼も分かってはいるんだ…でも心が別れを嫌がって
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