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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
永久の別れと楽しかった思い出
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るんだと思う。
「…うん…」と、か細く答えると、泣きながらハツキさんと距離を取った。

「ふふ…ウルフは良い彼女を見つけたわね。でもリュカさんみたいないい男に早くならないとダメよ。大人で頼れるいい男にね!」
彼女も泣きながら自身の決意を優先させるべく、ルビスちゃんへと向き直り実行を急かす。

「ではハツキ…今までに経験してきた事は貴重な体験です。それを忘れず、新たなる世界でも頑張ってくださいね!」
ルビスちゃんも空気読んでほしいわね!ハツキさんは声を出すと泣き出してしまうんだと思うわ…だって無言で頷くだけなんだもん。

それでも我慢しきれなかったのだろう…
ルビスちゃんが唱えた魔法の光に包まれて、顔を歪めて号泣するハツキさんが目に焼き付いた。
私は彼女の泣き顔を忘れない…だからウルフと永遠を共にするんだ!











「さて…後は僕等だね…」
「そうですね…それで、何方が此処に残られるのですか?」
少し…いえ、大分しんみりした雰囲気になっていたラダトームの宿屋の大食堂…
その雰囲気を払拭させるべく、お父さんが明るい口調で語りかけ、ルビスちゃんもそれに合わせて喋り出す。

「そ、その事ですけど父さん…僕とアルルは共にグランバニアへ行く事になりました…」
「え!?何言ってんの?折角家族が一緒になれたのに、何でアルルをグランバニアへ連れ去ろうとするの?」
あぁ…そっか。この二人は、どちらで生きるのかを選択制になってたんだっけ。
私は勝手にグランバニアへ一緒に帰るもんだと思ってたわ。

「昨晩…オルテガさんを交えて話し合った結論です!僕とアルルは此方に残るよりグランバニアへ行ったほうが良いと、結論を出しました!」
何で?王子様の地位の方が良いって事?

「……………」「……………」
お父さんはオルテガさんを厳しい顔で睨んでいたが、暫くすると無言で頷き、
「そうか…オルテガっちの考えは解った…そう言う事なら僕は大歓迎だよ」

私には分かりません?今度ゆっくりと聞いてみたいと思います。
お父さんが教えてくれなくても、お兄ちゃんは教えてくれるでしょう。
きっと何か重要な理由があるのでしょうね。





「さて…ラングはどうすんの?ロマリアに帰れなくなっちゃったけども…どうせお偉いさんに嫌われてるんでしょ?僕達と一緒にグランバニアへ来る?本心はイヤだけど一応誘っとくよ」
私が別の事を考えてると、話はサクサク進んだみたいで、残りのメンバーの進路設定に話は移る。

「お心遣い痛み入ります。しかし本心を聞いてしまっては………是が非でもグランバニアへ行かねばならないでしょうね!これからもよろしくお願い致します!」
「………」
良いわね。ラン君もグランバニアへ来るなん
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