暁 〜小説投稿サイト〜
ドワォ青年リリカル竜馬
第3話:激突!もう一人の魔法少女
[10/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
らジュエルシードの影響を受けたと思しき何かが現れた。

「あ……え?」

 なのはとユーノは、光の中から現れたそれを見て言葉を失った。
 二人の前に現れたのは、まるでパソコンのペイントソフトなどでそのまま拡大したような、単純に巨大化したロシアンブルーの子猫だった。

「にゃあああー」

 巨大化した子猫がなのはの方を見て、辺りに響くような声で鳴く。そうしてからドシンドシンと地面を揺らしながら歩き出し、なのはの前を横切って行った。

「あ……あれは…」
「た、多分…あの猫の『大きくなりたい』って想いが、正しく叶えられたんじゃないかな…と」
「あ、あはは…」

 おおよそ想像もしなかったような光景に開いた口が塞がらない二人だが、さすがにこの状況を放置しておくわけにもいかないので、ジュエルシードを封印して子猫のサイズを元に戻さなければならない。あの大きさではさすがのすずかも手に余るだろう。
 幸い、襲ってくる様子もなさそうだ。なのはが封印しようとレイジングハートを起動しようとした、その時だった。

「レイジングハート、セットア―――ッ!?」

 突如として金色の光弾がなのはの背後より飛来し、巨大化した子猫の横腹に直撃したのだ。子猫は突然受けた衝撃に、声を上げてよろめいた。
 なのはは振り返り、光弾の発射された方角を見ると、森林の向こう側にある電柱の上に立つ、魔導士らしき少女を見つけた。

「あ、あれは…!?」

 ユーノが思わず声を出す。年齢はなのはと同じぐらいか、漆黒のレオタードのような衣装の上にマントを羽織ったバリアジャケット。輝くような美しい金髪を黒いリボンで纏めたツインテール。そして、髪の色と同じ金色のコア、バリアジャケットと同じく漆黒の戦斧を模ったデバイス。少なくとも日本人ではない、欧米人のような可愛さと美しさを併せ持ったような、器量のいい顔立ちをしていた。

「――バルディッシュ、フォトンランサー」
『Photon lancer full auto fire』

 少女の構えたバルディッシュと呼ばれたデバイスの先端に電撃を纏った球体が出現し、先ほどとは違って大量の電撃の弾丸が巨大化した子猫へと再び発射される。
 弾丸は子猫に全弾命中し、先ほどよりも大きく子猫の体を揺らす。

「――ッ! レイジングハート、お願い!」

 このまま子猫を苦しめるわけにはいかないと、なのはは我に返ってレイジングハートに再度起動命令を出し、一瞬のうちにバリアジャケットを纏う。
 そして飛行魔法の『フライヤーフィン』を発動、足元に小さな魔力の翼を形成して飛び上がると子猫の背に乗り、降り注ぐ光弾の射線上に一気に割り込む。

『Wide area protection』

 子猫を守るようにして自身の正
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ