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ドワォ青年リリカル竜馬
第3話:激突!もう一人の魔法少女
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 先程と同様に、ゲッター1がまったく同じ口調とセリフで淡々と、竜馬に労いの言葉をかける。まるで訓練に区切りがつけば、指定されたセリフを発するようにプログラムされている、無機質なコンピュータのようだ。
 人工知能が搭載された高級なインテリジェントデバイスの癖に、あたかも思考プロセスをカットして動いているかのようにも思えてくるようだった。

『所要時間は2分6秒24――まあこんなところでしょう。次の訓練に進みますか?』
「ああ。とっとと始めてくれ」
『了解。フィールド、エネミーデータ――』

 二戦連続で訓練をこなした竜馬だが、休憩もなしに三戦目へと突入、ゲッター1も気遣うことなく次の訓練への準備を始めた。
 その後も竜馬の訓練は休憩を挟むことなく続けられ、結局昼ごろまで訓練は続いたのだった。












 月村すずかの自宅であり、海鳴市屈指の広大な土地を持つ豪邸である月村邸。
 この日、なのははすずかの提案により、恭也やフェレット姿のユーノと共に月村邸へと招待されていた。なのはは一足先に到着していたアリサと合流、一方で恭也はすずかの姉である忍と共に、忍の部屋へと向かっていった。
 俗におやつの時間とされる三時ごろ。なのはとすずか、アリサの三人は、屋敷の正面の庭に設置された円形のテーブルに着き、優雅に落ち着いた雰囲気でティータイムを満喫して――

「あいたたた…」

 ――満喫していたのだが、竜馬の指導による鍛錬から来る筋肉痛に、なのはは悩まされていた。

「…なのはちゃん、大丈夫?」

 声を漏らしつつ痛みに耐えるなのはを見たすずかが、心配して声をかける。

「うん、大丈夫。ちょっと筋肉痛がね…」
「珍しいね、なのはちゃんが筋肉痛だなんて…」
「…なのは、あたしらに内緒で何かしてるんじゃないでしょうね?」
「ふぇっ!? そ、それは…」

 アリサに当たらずも遠からずといった所を突かれ、なのはは動揺する。
 貧乏道場の師範に空手の稽古を受けていると言っても二人を心配させそうなのに、魔法の訓練をしているなどとは、まだ教わってもいないがとても言えまい。

「アリサちゃん、もしかして、なのはちゃんは今度の球技大会の練習してたんじゃない?」
「球技大会ねぇ…。なのは、そうなの?」
「え? あ、うん! そう、そうなんだよ!」

 すずかが図らずも助け舟を出してくれたため、なのははなんとかその方向で誤魔化そうとする。

「ふぅん、それならいいんだけど…あんたはあたしたちと違って初心者なんだから、あんまり無茶な練習するんじゃないわよ?」

 アリサはその説明で一応は納得したらしく、その上でなのはに注意を促し、言葉を続ける。

「…なんだったら、今度からあたしたち
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