第3話:激突!もう一人の魔法少女
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まま着地、衝撃と砂埃が巻き上がる。
「ギイッ!?」
「ギイイッ!」
衝撃に体勢を崩され、砂埃に視界を奪われた歩兵たちは動揺したような声を発しながら、砂埃に身を隠した竜馬の姿を探す。
次の瞬間、歩兵たちは自らの視界にトマホークが飛び込んできたことに気付くと、トマホークによって断末魔を上げる暇もなく次々と首を刎ねられた。
砂埃の外にいる騎兵たちは早急に砂埃ごと竜馬を包囲するが、砂埃のよって視界が遮られているため、味方への誤射を恐れて援護射撃も実行できずにいた。
騎兵たちはいつでも発砲できるように小銃を構え、砂埃の晴れるのを待っていると、砂埃の中から突然二振りのトマホークが飛び出し、一騎の騎兵に深々と突き刺さった。
「はあああああああッ!」
その直後、未だ晴れぬ砂埃の中から竜馬がものすごい勢いで弾丸の如く飛び出し、騎兵を一騎殴り飛ばしながら躍り出ると、吹き飛ばした兵士が騎乗していた恐竜の背に着地、更にそれを足場に跳躍して宙を舞う。
そのまま隣接する騎兵に跳び蹴りをお見舞いすると、兵士の頭から軋むような、砕けるような音が響き、その頭蓋骨を陥没させながら大きく吹き飛んだ。
「ギ、ギャアッ!」
慌てて騎兵たちは竜馬へ小銃の銃口を向ける。
竜馬は一番近かった兵士の懐に潜り込み、鳩尾にボディブローをお見舞いしてから、横蹴りで前方に大きく蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされた兵士は近くの兵士の射線と視界を遮り、竜馬の姿を再び視界から見失う。
竜馬は蹴り飛ばした兵士の頭上を飛び越え、右手に魔力刃を発生させたゲッター1の本体を、左手にゲッター1を魔力で複製したトマホークを構え、左手のトマホークを振り下ろして兵士の頭を叩き割った。
深々と割られてできた切り口から真っ赤な鮮血が音を立てて噴き出し、竜馬は素早くトマホークを引き抜く。
「トマホゥゥゥク、ブゥゥゥメラン!」
引き抜いたトマホークを素早く投擲し、弧を描いて騎兵たちの首を次々と刎ねていく。これで歩兵だけでなく、騎兵の半分も片付いた。
竜馬の背後から、残り半数の騎兵が放った小銃の弾丸が襲い掛かり、竜馬は素早く跳躍してその場を動く。
宙を舞う竜馬になおも照準を合わせ、我先に仕留めんと小銃を連射する。
「はあっ!」
竜馬は眼下の騎兵一匹に左手のトマホークを投擲、突き刺さして恐竜の背から転がり落とす。
さらに竜馬は騎手のいなくなった恐竜を踏みつけて背骨を破壊しながら着地、すぐに地面と水平に低空飛行を始めると、右手に残ったゲッター1で騎兵たちを一匹、また一匹と流れるような動きで斬りつけていくと、最後の一匹を真っ二つにしてから接地、両足で地面を削りながらブレーキをかけて着地した。
『ミッションコンプリート、お疲れ様でした』
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