第3話:激突!もう一人の魔法少女
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竜兵士のデータを読み出して竜馬の周辺に次々と配置していく。
その数、実に50体以上。いくら訓練とはいえ、通常では一人で相手をするには多すぎる数である。
『エネミー配置完了。訓練を開始します』
ゲッター1がそう告げた瞬間、配置された恐竜兵士が一斉に竜馬に襲い掛かった。
「――はぁぁぁぁぁあッ!」
直後、竜馬は目をカッと開いて雄叫びを上げて体を捻り、ゲッター1の刃に当たる部分に発生させた魔力刃で、最も近い位置にいる一匹の恐竜兵士の胴を横一閃に斬り裂いた。
更にその勢いを利用し、右足を軸に左足を振り上げ、接近しつつある恐竜兵士数匹に内廻し蹴りをお見舞いし、さらにその後方の恐竜兵士も二、三匹巻き込みながら、まとめて数メートル先へ吹き飛ばす。
このほんの一瞬の間で数匹の恐竜兵士を撃退したが、恐竜兵士は怯むことなく、なおも四方八方から襲い掛かってくる。
竜馬はそれらをギリギリまで引きつけてから、顔面への正拳突きや裏拳で弾き飛ばし、鳩尾への肘鉄や横蹴りで昏倒させ、顎の下から掌底を突き上げて跳ね飛ばす。さらに同時に複数が仕掛けてくる時には廻し蹴りでまとめて迎撃する。
そうして竜馬は一匹一匹を丁寧にかつ確実に仕留めていき、手薄になった部分を背にするようにして後方に跳び、更に襲い来る恐竜兵士に向き合って左の掌を突き出す。
『Getter tomahawk』
「トマホゥゥウク――」
竜馬の左手に通常形態のゲッター1を模したトマホークが出現し、竜馬はそれを握って左腕を体の内側に引き、勢いを付けて正面に見据えた恐竜兵士目がけて投擲する。
「――ブゥゥウメラン!」
投げ放たれたトマホークは弧を描いて回転しながら飛んでいき、およそ五、六匹分の恐竜兵士の上半身と下半身を切り離した後に地面に突き刺さり、消滅した。
この時点で50匹以上いた恐竜兵士は、およそ半分程度に減っていた。
ハ虫人類は人間と比べて優れた戦闘力を持ち、戦闘のための訓練を受けた正規の軍人や、管理局のベテラン魔導士ですら、本来であれば大量に相手にすることはかなりの無茶だ。
だが、竜馬は今は亡き父によって幼少より鍛え抜かれた空手の腕前と身体能力を活かし、並のハ虫人類兵士であれば素手でさえ容易に屠れる程の実力を持っている。それに加え、効率を求めるためにAAAランク相当――一流の実力を持つ魔法を用いることで、まさに鬼に金棒。竜馬は武道家と魔導士の両面から見ても、人間の域を超えていると言って差支えないだろう。
「ゲッター1、仕上げるぞ!」
『OK. Getter spiral beam, standby』
そう言うと竜馬は大きく後方に跳躍して滞空し、残り全ての恐竜兵士を正面に捉える。
さらに竜馬は自身の周囲に複数の魔力スフィア
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