第3話:激突!もう一人の魔法少女
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明確な隙を晒してしまった。
バルディッシュの先端に、電撃を纏った光球が出現する。そして、発射体制が完全に整うと――
「――ごめんね…」
『Fire』
――そう少女は呟き、威力を一撃に込めた強力なフォトンランサーを発射した。
「あっ――」
なのはが気づいた時には、回避することも防御することもままならなかった。ただ迫りくる光弾に、その身を打ち抜かれるのを待つだけだと確信していた、その時だった。
「…ッ!」
なのは目がけて飛んで行った光弾に、横から飛び出してきた何かが命中、なのはへの直撃を食い止めたのだった。
威力を重視した光弾だったため、爆風は発生したものの、直撃を避けることのできたなのはへのダメージは少なかった。
「なのは!」
「大丈夫、ちょっと掠っただけだから…でも、一体何が――」
何が起きたのかわからない様子のなのはとユーノだが、二人はなのはの足元を見て、すぐに何が起きたか理解できた。
「…! なのは、その足元のって――」
「トマホーク…もしかして!?」
そう、足元に黒いトマホークが刺さっていたのだ。おそらく、これがフォトンランサーを撃墜したのだろう。加えて、このトマホークには見覚えがあった。
「よう、ガキ共。随分と楽しそうなお遊戯してるじゃねぇか。…ちぃと、俺も混ぜてくれや」
そう言ってなのはと少女の間に割って入ってきたのは、鬼や悪魔も泣いて逃げ出しそうな風貌の、バリアジャケットを纏った目つきの悪い大柄の青年。
「竜馬さん!」
そう、鳥竜館師範兼フリーランス魔導士、流竜馬その人であった。
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