暁 〜小説投稿サイト〜
ドワォ青年リリカル竜馬
第3話:激突!もう一人の魔法少女
[13/13]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き
明確な隙を晒してしまった。
 バルディッシュの先端に、電撃を纏った光球が出現する。そして、発射体制が完全に整うと――

「――ごめんね…」
『Fire』

 ――そう少女は呟き、威力を一撃に込めた強力なフォトンランサーを発射した。

「あっ――」

 なのはが気づいた時には、回避することも防御することもままならなかった。ただ迫りくる光弾に、その身を打ち抜かれるのを待つだけだと確信していた、その時だった。

「…ッ!」

 なのは目がけて飛んで行った光弾に、横から飛び出してきた何かが命中、なのはへの直撃を食い止めたのだった。
 威力を重視した光弾だったため、爆風は発生したものの、直撃を避けることのできたなのはへのダメージは少なかった。

「なのは!」
「大丈夫、ちょっと掠っただけだから…でも、一体何が――」

 何が起きたのかわからない様子のなのはとユーノだが、二人はなのはの足元を見て、すぐに何が起きたか理解できた。

「…! なのは、その足元のって――」
「トマホーク…もしかして!?」

 そう、足元に黒いトマホークが刺さっていたのだ。おそらく、これがフォトンランサーを撃墜したのだろう。加えて、このトマホークには見覚えがあった。

「よう、ガキ共。随分と楽しそうなお遊戯してるじゃねぇか。…ちぃと、俺も混ぜてくれや」

 そう言ってなのはと少女の間に割って入ってきたのは、鬼や悪魔も泣いて逃げ出しそうな風貌の、バリアジャケットを纏った目つきの悪い大柄の青年。

「竜馬さん!」

 そう、鳥竜館師範兼フリーランス魔導士、流竜馬その人であった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ