永遠の絆
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たならばまた会おう。楽しみに待っているぞ」
そして前にゆっくりと倒れた。
「バダンバンザァーーーーーーーイッ!」
そして爆発して果てた。炎の化身である彼の爆発は一際大きなものであった。
「これでブラックサタンの二人の大幹部も死んだか」
ストロンガーはその爆発を見ながら呟いた。
「敵ながら見事な奴等だった。シャドウもタイタンも」
爆発は消えていった。タイタンの姿は何処にもなかった。
ストロンガーと二人の大幹部の戦いは終わった。彼は遂にブラックサタンからの強敵を倒すことに成功したのであった。だが彼の戦いは終わってはいなかった。
「おやっさんはこれからどうします?」
城は空港で立花に尋ねた。
「わしか」
彼を見送りにきた立花はそれを聞いて少し考え込んだ。
「そうだな、スペインに行こうと思っている」
「スペインですか」
「ああ、隼人があそこに向かっているらしい。何かと助けてやらにゃあいかんからな」
「おやっさんも大変ですね、一文字先輩のサポートは疲れますよ」
一文字は本郷と比べて無茶な行動をすることが多いのを受けてそう言っているのである。
「何言ってやがる、御前が一番無鉄砲だろうが」
「あれ、そうですか。俺は自分では慎重な方だと思っていますけれど」
城は悪戯っぽく笑った。
「フン、いつもそう言いやがる。何かというと無茶しやがった癖に」
「あの頃はね。あいつもいたし」
「ああ、あいつもいたな。確かに」
立花は感慨深げに呟いた。
「そういえば御前そこにあるのは何だ」
立花は城が横に置いている鉢植えを指差した。それは袋で覆われている。
「これですか、花ですよ」
「花、ってえと」
「ええ、百合です」
「・・・・・・やっぱりな」
立花にはわかっていた。だがそれを聞いてあらためて頷いた。
「あいつが俺に教えてくれたんですよ、花を通じて」
「だろうな、あいつはそういう奴だ」
「おやっさん、俺はこれから日本に戻ります。最後の戦いの為に」
「丈二や良の助っ人にか」
「それもありますが予感があるんです。日本で何かがあるって」
「予感か」
立花はそれを聞いて口に手を当てて考えた。城の予感はよく当たる。これはライダー全員に言えた。そうしたものがなければ今まで生きてこれなかったからだ。ライダーに求められるのはそうしたものもあるのだ。
「御前がそう言うってことは間違いないだろうな」
「ええ。他のライダー達ももう日本に向かっているようですし」
「他の連中もか。いよいよ何かあるな」
「おやっさんはスペインへ」
「ああ。わしも同じだ。あそこで絶対に何かあるからな」
彼もまた歴戦の戦士である。それだけのものは持っていた。
「茂、日本は御前達に任せた。まあ暫くはバダンも何もせんだろうが」
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