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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
永遠の絆
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 そして跳んだ。そこから拳を出す。
「何をするかと思えばまたそれか」
 だがそれはタイタンに防がれてしまった。
「芸のない奴だ」
「それはどうかな」
 ストロンガーはそれに対して言い返した。
 すぐに再び攻撃を放った。今度はローキックだ。
「ムッ」
 それはタイタンの脛を撃った。さしたるダメージではないがこれは効果がある。
 足にダメージを受けたタイタンの動きが微かだが鈍った。ストロンガーはそれに付け込みさらに攻撃を加える。
「これでどうだ!」
 ストロンガーは果敢に攻撃を続ける。そしてタイタンを次第に押していった。
「おのれ」
 タイタンはそれに対して拳に炎を宿らせた。そしてそれでストロンガーを撃とうとする。だがそれはストロンガーの素早い動きの前にかわされてしまった。
 ストロンガーは攻撃を続ける。一撃一撃はタイタンの体力と防御力の前にさ程効果はない。だが手数で次第にダメージを与えていく。
 さしものタイタンもパワーが落ちてきた。何よりもパワーがもう限界だった。
「よし!」
 好機と見たストロンガーは跳んだ。そして空中で構えをとった。
「超電子・・・・・・」
 技の名を叫びながら激しく回転する。
「スクリューーーキィーーーーーーーック!」
 雷の様な蹴りを放った。きりもみ回転しながらタイタンに向けて急降下する。
 よけきれる速さではなかった。タイタンはそれを胸にまともに受けた。
「グフッ!」
 口から血を吐き出す。ストロンガーは胸を撃ちながらもまだ回転していた。
 本来なら完全に撃ち抜いているところである。だがタイタンはそれを凌いでいた。
 回転が止まった。ストロンガーは後ろに跳び退き後方に着地した。
 タイタンはなおも立っていた。足は揺らいでいたがそれでも立っていた。
「ストロンガーよ」
 タイタンはストロンガーに対して言った。
「見事だった。まさかスピードを使うとはな」
 彼はその無数の目でストロンガーを見据えていた。
「パワーにのみ頼った俺が迂闊だった。力だけでは勝てぬということか」
「いや、俺も危なかった。タイタン、貴様のパワーは確かに強大だった。下手をすれば俺も敗れていた」
「フッ、慰めはいい」
 彼はシニカルに笑った。
「俺の負けなのは事実だ。結局俺は最後まで貴様に勝てなかった、それだけだ」
 ストロンガーはそれに対しては何も言わなかった。
「だがいい闘いだった。この俺の最後を飾るに相応しいものだった」
 そう言うと姿勢を正した。
「貴様と闘えたことを誇りにして地獄へ行くのも悪くはない。そこでシャドウとでも心ゆくまで語り合うか」
「シャドウとか」
 やはり彼等はいがみ合いながらも互いに認め合っていたのであった。
「そうだ。さらばだストロンガー、だが地獄に来
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