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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
絶望の運命
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て言った。
「私の意のままに動く。これ程までのものを作るとはな。流石だと思わんか」
「その死神博士ですが」
 見れば彼等は険しい顔をしている。
「言いたいことはわかっている」
 将軍は落ち着いた顔で頷いた。
「はい、死神博士といえば」
 狡猾な一面もあったのだ。だからこそショッカーにおいて大幹部として君臨することができたのだ。
「それはわかっている。だがもしそうならばこちらにもやり方がある」
「といいますと」
「簡単なことだ。これを使わなければよい」
 メガール将軍は素っ気ない声で言った。
「そういう顔をする必要はない」
 将軍は五人が表情をさっと暗くさせたのを見て宥めた。
「それはそれでもう考えてある。当然死神博士もそれはわかっているだろう」
「それはそうですが」
 よく考えてみればあの死神博士がそこまで頭が回らないとはとても思えなかった。
「だがこれで二正面作戦を展開することが可能になったな。我々tこの火の車とでだ」
「はい」
「では作戦会議に移ろう」
 メガール将軍は五人に対して言った。
「今後のスーパー1及びアメリカをどうするかについてな」
「わかりました」
 こうして将軍と五人は指令室に戻った。見ればモニターがついたままである。
「来たか」
 そこには死神博士がいた。彼は将軍達に顔を向けた。
「丁度いいものが行われているぞ」
「いいもの?」
「見るがいい」
 死神博士はその手に持つ鞭でモニターを指し示した。見ればそこにはスーパー1が映っていた。
 彼だけではない。他にもいた。
「ム」
 見ればバダンの戦闘員達である。
 スーパー1は彼等と戦っている。街は言うまでもなかった。
「これはどういうことだ」
 メガール将軍は死神博士に問うた。
「お主に見せたいものがあってな」
 彼は不敵な笑みを浮かべていた。
「私にか」
「そうだ。スーパー1が改造手術を受けているのは知っているな」
「無論だ。全てのライダーが受けていることをな」
 それはメガール将軍も知っていることであった。
「だがその戦闘までは見ていないだろう」
「残念だが。スーパー1は東南アジアにいたのでな。私は北欧だった」
「それは仕方ないな。だが一度その目で見ていた方がいい」
「うむ」
 スーパー1はその拳法でもって戦闘員達を次々と倒していた。
「また腕を上げているな」
 将軍はそれを見て言った。
「単に改造のせいだけではない。腕自体もかなり上達している」
 スーパー1は赤心少林拳の使い手である。
「そして」
 将軍の目はそこに留まらなかった。
「格闘スタイルはそれ程変わりはないようだな」
「そうか」
 死神博士は拳法にはあまり興味がない。
「やはり守り主体か。ならばそこに攻め方がある」
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