絶望の運命
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うだったのか」
「ぬかったわ、我等の負けだ」
彼等は血に塗れた口でそう言った。
「だが我等の仇はメガール将軍がとって下さる」
「地獄で貴様が来るのを待っていよう」
「さらばだスーパー1!」
そして彼等は倒れた五つの爆発が起こった。
「これで地獄谷五人衆は倒したか」
「そうだ、その戦い見事であった」
スーパー1の前にメガール将軍が姿を現わした。
「あの五人を一度に倒すとはな。腕をあげたようだな」
彼は後ろの爆煙を見ながら言った。
「だがスーパー1よ」
そしてスーパー1に顔を戻した。
「この者達の仇は取らせてもらう、そして」
スーパー1を睨んだ。鋭い光が宿っている。
「貴様との闘いをこれで終わらせる」
「望むところだ」
彼もまた将軍を睨みつけていた。
「メガール将軍」
彼の名を呼んだ。
「来い、そして全てを終わらせてやる」
「その為に私は甦った」
彼は言った。
「さあ行くぞ、スーパー1よ」
背中のマントを取った。
「私の真の姿で相手をしてやる」
そしてそのマントで全身を包んだ。マントを剥がすとそこには巨大な牛の頭部を持つ機械の怪人が立っていた。
「死神バッファロー」
彼は自らの名を呼んだ。
「この名にかけて貴様を倒す!」
そして右手に持つ巨大な鉄球を投げてきた。
「行くぞ!」
スーパー1は前に跳んだ。そしてその鉄球をかわして死神バッファローに攻撃を仕掛ける。
「ムンッ!」
だが死神バッファローはそれを受けた。鉄球は既に壁にぶつかりそれを粉々に砕いていた。
スーパー1は蹴りを放った。死神バッファローはそれを受ける。
「今度はこちらの番だ!」
そして逆に手刀を放つ。スーパー1はそれを後ろに身体を捻ってかわした。
「この程度っ!」
そして捻りながら死神バッファローの顎に下から蹴りを放つ。しかし彼はそれを受けた。
「どうした、動きが遅いぞ」
彼は両手でスーパー1の足を掴んでいた。そして左に投げた。
「グォッ!」
スーパー1はアスファルトに叩き付けられる。激しい衝撃が全身を襲った。
「まだだっ!」
死神バッファローの攻撃はそれで終わりではなかった。立ち上がってきたスーパー1に体当たりを敢行した。
右肩からぶつかる。それはスーパー1の腹を直撃した。
「ガハッ・・・・・・!」
思わず呻き声をあげた。吹き飛ばされはしなかったが再び激しい衝撃が全身を襲った。
だがそれに耐えた。そして踏み止まった。
「まだだ!」
彼にも意地があった。
「流石だ」
死神バッファローはそれを見て賞賛の言葉を口にした。
「それでこそ私の生涯の敵だ」
その声には敵愾心はなかった。
「スーパー1よ、さっきも言ったが私は貴様を倒す為に甦ってきた
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