神殿の闘神
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アポロガイストは黒い手袋に覆われた手で神を指差した。
「だからこそここにやって来たのだ」
「何、ではすると俺に連絡をよこしたのは」
「連絡!?何のことだ」
アポロガイストは逆に問うた。
「俺はそんなことは知らん。ただ貴様の動きを呼んでここに来ただけだ」
彼は嘘を言う男ではない。それは神もよく知っていた。
「そして貴様を倒すだけだ」
右手をあげた。すると神殿の陰という陰から戦闘員達が姿を現わした。
「これだけではない」
さらに怪人までもが出て来た。
「ワオーーーーーーーッ!」
ゴッドの三頭怪人ケルベロスだ。もう一体いた。
「チーーーリーーーーーッ!」
デストロンの針棘怪人ハリフグアパッチだ。二体の怪人は前後から神を取り囲んだ。
「覚悟はいいな」
アポロガイストは怪人と戦闘員の輪の外から神に対して言った。
「クッ」
神は歯噛みした。だが構えをとった。その時だった。
不意に神の左右で爆発が起こった。それで戦闘員達が吹き飛んだ。
「何だ!」
アポロガイストは咄嗟に辺りを見回した。右手に彼がいた。
「神さん、遅れて申し訳ありません」
そこには竜がいた。彼は手榴弾を放ったのだ。
そしてそれで戦闘員達を倒した。二体の怪人はそれより前に跳び安全圏に逃れていた。
「クッ、神敬介に連絡を送ったというのは貴様か」
「如何にも」
アポロガイストの問いに不敵に答えた。
「まさか貴様等がここにいるとは思わなかったがな。しかし遅れたのがかえって好都合になった」
「フン、勝手に言え」
アポロガイストはそれに対して言った。
「貴様も神敬介と一緒に葬り去ってやる」
「そうはさせない!」
ここでアポロガイストの上から声がした。
「そこか!」
アポロガイストは懐から拳銃を取り出した。そして声のした方へ向けて発砲した。
だがその銃弾は届かなかった。全て弾き返されてしまった。
「やはり効かぬか」
だがアポロガイストはそれに驚いてはいなかった。当然のようにそこにいる男を見上げていた。
]ライダーはそこにいた。身体の前でライドルを風車の様に回して銃弾を弾き返していたのだ。
「]ライダーよ」
アポロガイストは彼に対して言った。
「降りて来い、そして俺と戦うがいい」
「望むところだ!」
]ライダーはライドルを手に持ち飛び降りてきた。そして着地するとアポロガイストと対峙した。
「さあ来い、アポロガイスト!」
両者は睨み合う。だがそこに怪人達がやって来た。
「アポロガイスト、ここはまず我等にお任せを」
「]ライダーを倒すのは我々の任務故」
ケルベロスとハリフグアパッチは言った。
「やれるか」
アポロガイストは問うた。
「無論」
「この名にかけて」
「そう
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