神殿の闘神
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臓が見えた。
「今だ!」
それを見たアポロガイストはすぐに動いた。
「これで最後だ!死ね、]ライダー!」
そして突きを繰り出す。心臓を突くつもりであった。
突進するアポロガイスト。だが]ライダーはそれを見ても焦らない。
彼も動いた。そしてスッと前に出た。
「よし!」
そして態勢を崩したアポロガイストに向かった。
「喰らえ」
そしてライドルを繰り出す。
「ライドル三段突きーーーーーっ!」
アポロガイストの胸にライドルを繰り出した。それは彼の胸を激しく突いた。
心臓を、腹を。そして喉を。三つの急所を瞬く間に貫いた。
「ガハッ!」
アポロガイストは思わず呻き声を出した。そして前に崩れていく。
]ライダーはそれをすり抜けた。そしてアポロガイストの背の方に振り向いた。
「終わったな」
アポロガイストは崩れ落ちていく。やはり急所を貫かれたのは効いたようであった。
だが彼も意地があった。かろうじて踏み止まった。
「甘く見るな」
そう言うと倒れ込みそうになるところで態勢を立て直した。
「俺を)誰だと思っている」
そう言いながら]ライダーの方へ向き直った。
「アポロガイストだ」
そして完全に立ち上がった。
「見事だ、]ライダーよ。まさか急所を三つ攻撃するとはな」
「咄嗟に繰り出しただけだ。成功するとは思わなかった」
「謙遜はいい。俺は貴様を褒めているのだ」
彼はそう言いながら変身を解いた。そして白いスーツに戻る。
「軍人であった頃から、いやそれより前から俺は誰にも負けたことがなかった。俺は常に勝利者だった」
それが彼の誇りであった。
「そしてゴッドに入っても俺は常に勝ってきた。皆俺の前に屍を曝した。だが」
彼はここで口調を変えた。
「その俺を破ったのが貴様だった。復讐の為に甦ろうともまたしても敗れた」
アポロン第二宮殿での最後の戦いの時だ。死期を悟った彼は]ライダーに対して戦いを挑んだのである。
「そしてバダンにおいても何度か刃を交えたが遂に勝利を収めることはできなかった」
「長江とモンゴルでだな」
「そうだ。そしてここでもだ。俺は遂に貴様に勝つことはできなかった」
彼は言葉を続けた。
「だが俺はそれを恥だとは思ってはいない。むしろ誇りだと思っている」
「誇り」
「そうだ。貴様の様な男と最後まで命を賭けて戦ったのだからな。戦士としてこれ以上の喜びはない」
「アポロガイスト」
「そろそろお別れだ。貴様との勝負実に楽しかったぞ」
そしてニヤリ、と笑った。
「]ライダーよ、さらばだ。俺が戦った中で最強にして最高の戦士よ」
彼は倒れなかった。最後にこう言った。
「バダンに栄光あれ。偉大なる首領の手に世界が収められんことを!」
そう言うと彼は爆
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