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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
神殿の闘神
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に気付いてはいないようだ。少なくともそう見ることができた。
 だが]ライダーも伊達に今まで多くの組織と戦ってきたわけではない。それは見切っていた。
「トォッ!」
 ガイストカッターが背中に突き刺さるその直前に跳んだ。そしてそれをかわした。
 ライドルを使い空中で大車輪をする。そして着地した。
「これをかわすとはな」
 アポロガイストは楯を左手で受けながら言った。
「見事なものだ。褒めてやろう」
「あと少し跳ぶのが遅れていたら俺は死んでいた」
「そうか。ならばこれで死ぬがいい」
 またマグナムを放ってきた。だがそれは簡単にかわされてしまう。
「フン、この程度では最早通用せぬか」
「言った筈だ、ライダーに同じ技は通用しないと」
「確かにな」
 彼はそれを聞くと構えを変えた。
「ならばこのサーベルで決着を着けよう。良いか」
「望むところだ」
 ]ライダーもライドルをスティックからホイップに換えた。そして身構えた。
「行くぞ!」
「来い!」
 そして両者は再び激しく斬り合った。銀の火花が辺りに飛び散る。
「死ねっ、]ライダー!」
「誰が!」
 左右に斬り合い、突きを繰り出す。そしてそれを防ぎ反撃を仕掛ける。双方一歩も引かなかった。
 アポロガイストのマントが翻る。]ライダーは上に跳ぶ。やがて斬り合いは百合を越えた。
 それでも決着は着かなかった。]ライダーは突きを繰り出した。
「フンッ!」
 アポロガイストは楯でそれを防ぐ。その瞬間激しい衝撃が彼を襲った。
「何っ!」
 楯が粉々に砕けたのだ。]ライダーの突きが彼の楯を打ち砕いたのだ。
 さらにライドルを繰り出す。だがそれはアポロガイストのサーベルの前に全て防がれてしまう。
 楯を失おうともアポロガイストは怯まなかった。なおも激しい攻撃を繰り出し続ける。
 ]ライダーもだ。時は流れやがて陽が落ちる頃になった。
 両者は徐々に疲れを感じるようになっていた。そして互いに隙を窺うようになった。
(早く勝負を決めなければ)
(こちらがやられる)
 ]ライダーもアポロガイストもそう考えていた。そして互いに動きを止めた。
(これが最後になる)
 それはわかっていた。だが迂闊に動くことはできなかった。先に動いた方が負けだからだ。
(来い)
 二人は互いを窺う。だがピクリとも動かない。
 そのまま時が過ぎていく。次第に焦りを感じるようになった。
(おのれ)
 痺れを切らしだしたのはアポロガイストの方であった。彼の気性がそうさせた。
(何とかして決めなければ)
 隙を窺う。だが相手もそうそう迂闊ではない。隙は見せない。
 だが一瞬であった。]ライダーはピクリ、と動いた。
(ムッ!?)
 右腕が動いた。ライドルを持つ手だ。
 胸が空いた。心
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