神殿の闘神
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るが」
立花はその顔を困惑させたものにしていた。
「キングダークはもう破壊されているよ、ゴッドの崩壊と共に」
キングダークは呪博士共々]ライダーに破壊されているのだ。
「けれどまた作ったんじゃない?今までの大幹部を全員甦らせたんだし」
「すよ、バダンならそれだけの力はあるわ」
二人は口々に言った。
「ううむ、確かに」
「バダンの力をもってすればそれは容易い」
二人はその言葉に頷いた。
「もしそれが事実だとするとすぐに手を打たなければなりませんね」
結城は立花に顔を向けて言った。
「ああ、そうだな。今ギリシアにすぐ迎えるライダーはいないか」
「おじさん、今通信が入りました」
ここで純子の声がした。
「ん!?」
「誰からだ」
見れば純子は店の奥にいた。そこから声だけがする。
「敬介さんからです」
「敬介からか。また妙な縁だな」
立花はそれを聞いて思わず呟いた。
「おやっさん、とにかく通信に出ましょう」
「ああ」
結城に促され立花は通信室に向かった。チコやマコもそれに続く。史郎は店番に残った。
「おい、敬介か」
立花はマイクを手に取ってまずそう問うた。
「はい」
すぐに神の声が聞こえてきた。
「よし、敬介だな。間違いない」
彼はそれを聞いてまずは安心した。
「今何処にいるんだ?実は御前に教えたいことがあるんだ」
「バダンのことですね」
「そうだ」
立花は頷いた。
「ギリシアにそれらしいのが出ているんだが」
「ええ、わかってますよ。今アテネにいますから」
「おい、もういるのか」
「はい、エーゲ海に怪しいのがいると聞きましたんで。今捜査中です」
「そうだったのか。じゃあわしから言うことは何もない。上手くやれよ」
「わかってますよ、おやっさん。こっちは俺に任せて下さい」
「おう、じゃあ頼むぞ」
「はい」
神はこれで通信を切った。
「もう敬介がいるんですか」
「ああ」
立花は結城に答えた。
「これでまあ問題はないだろう。特に海はな」
「そう思いたいですけれどそれは少し楽観し過ぎではないですか?」
落ち着いた顔の立花に対し結城の顔は険しかった。
「アポロガイストとキングダークがいるとしたら厄介ですよ」
「あの連中か」
立花は表情を暗くさせた。
「いや」
だがすぐに頭を振ってそれを打ち消した。
「ここは敬介を信じる。あいつならやってくれる」
彼は自分に言い聞かせているのではなかった。神のことをよく知っていたのだ。
彼はゴッドとの戦いの時は常に彼と共にあった。神もまた彼にとっては息子の様な存在であった。
「あいつのこともわしはよくわかっとる、御前のことと同じでな」
「おやっさん」
結城はその言葉を聞き感じ入った。
「
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