魔都の攻防
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みつけた。
「奴を倒す!」
そう叫ぶとまず体当たりを仕掛けた。
「オフッ!?」
そして次にはチョップを浴びせた。怪人はそれで怯んだ。
それで攻撃を止めるX3ではなかった。彼は続けて渾身のチョップを繰り出した。
「X3チョーーーーップ!」
普通のチョップとは違う。普段のそれよりも遥かに強力なチョップであった。
それが怪人の首を直撃した。ボキリ、と鈍い音がした。首の骨が折れる音であった。
ミミズ男もそれで倒れた。そして爆発の中に消えた。怪人が倒れると首のリングも力をなくし外れた。
残るは奇械人電気エイだけだった。怪人は爆発を背にX3と対峙した。
「さあ来い」
X3は身構えながら怪人と対峙した。
「エーーーーーーイッ!」
怪人は奇声を発した。そしてX3に両手の鞭を振るってきた。
「甘いな」
だがX3はそれを後ろに跳びかわした。敵の攻撃は既に見切っていた。
怪人の攻撃は執拗に続く。X3はそれでもそれを何なくかわす。
怪人は今度は電撃を放ってきた。それは一直線にX3に向かってきた。
X3はそれを全身で受け止めた。身体にバリアーを張ったのだ。
「これでどうだっ!」
怪人の電撃はそのバリアーにより無効化された。怯む怪人にX3は突進した。
「喰らえっ!」
飛び蹴りを放つ。そしてその反動で上に跳び上がった。
「X3ダブルキィーーーーーーーーック!」
そして空中でもう一度反転し再び蹴りを放つ。これで怪人は爆死した。
「もういないようだな」
彼は着地するとドクトル=ゲーに顔を向けた。
「ドクトル=ゲー」
彼の名を呼んで身構えた。
「遂に決着をつける時が来たな」
「私はそうは思わん」
彼はそれに対し不敵な言葉で返した。
「何!?」
「少し予定が変わったが」
彼はそう言いながら次第に後ろに下がっていく。
「どのみち貴様は始末する予定だ。そう、この上海でな」
「その言葉、貴様にそっくり返そう」
「できるかな!?」
ゲーは不敵に笑った。
「これを前にして」
「何!?」
するとドクトル=ゲーの後ろにいた巨大なあの魔神が再び動き出したのだ。
「しまった、こいつのことを忘れていた!」
「ハハハ、迂闊だったな、仮面ラァーーーーイダX3!」
ゲーの高笑いが響き渡る。
魔神は身体中に繋がれていたコードを全て引き千切った。そして周りのコンピューターや機械を壊しながらX3に襲い掛かって来た。
見れば三面六臂の巨大な、阿修羅の如き姿である。その顔は鬼にそっくりだった。そして赤く薄い光に照らされた基地の最深部で暴れはじめた。
その目標は言うまでもない。X3である。
「クッ!」
魔神の巨大な脚が来た。X3はそれを何とかかわした。
そしてその巨体を昇り
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