魔都の攻防
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そう言うと歩きはじめた。そして繁華街へ入って行った。
繁華街に入るとすぎに数人の男が二人を取り囲んだ。
「ゴロツキか!?」
風見は彼等を見回した。どの者も卑しい顔をしている。
「いや、違う」
風見はすぐに察した。
「バダンか」
彼等は答えなかった。無言で一斉にナイフを放ってきた。
「ムッ!」
風見と役は上に跳んだ。男達は上を見上げた。
「逃げたか!」
見れば彼等の姿は戦闘員のそれに変わっていた。その中央にいる無気味なシルエットの男が言った。
「追うぞ」
見れば怪人であった。ネオショッカーの毒針怪人アブンガーである。
「はい」
戦闘員達は彼の言葉に従い間近のビルに登った。そしてそこから周りを見回す。
「何処だ」
だが気配はしない。上海の人々の夜を知らぬかのような猥雑な声と湿った風があるだけである。
「ここだ」
そこで声がした。彼等が声がした方に顔を向けた。
そこに探している男がいた。X3と役であった。二人は隣のビルの上にいた。そのビルはバダンの者達がいるビルより少し高かった。
「来ると思っていたぞ」
X3は彼等を指差して言った。
「貴様等が欲しいのは俺の首だな」
「そうだ」
アブンガーが答えた。
「仮面ライダーX3、この上海を貴様の墓としてやる!」
「面白い」
X3はそれを聞いて言った。
「やれるものならやってみよ」
「望むところだ!」
戦闘員はX3と役のいるビルに跳び移ってきた。アブンガーもそれに続く。
彼等はすぐにX3と役を取り囲んだ。そして攻撃を仕掛けてきた。
「戦闘員は私が」
役がX3の前に出て言った。
「お願いします」
X3はそう言うと怪人に向かった。
「アブーーーーーーーッ!」
怪人は奇声を発するとX3に向かってきた。右手のその毒針を突き立ててくる。
「ムッ」
X3はそれを身体を左に捻ってかわした。そしてかわすと同時に蹴りを放つ。
それは怪人の顎を撃った。怪人はたまりかねて思わず体勢を崩す。
そこへ拳を繰り出す。怪人はそれを受け床に倒れた。
「止めだっ!」
X3はそこで跳躍した。
「トォッ!」
空中で回転する。赤い仮面が夜の闇の中に映える。
「X3きりもみキィーーーーーーーック!」
そして蹴りを叩き込んだ。怪人はその直撃を受けビルから落ちた。そして空中で爆死した。
「やりましたね」
そこへ戦闘員を全て倒し終えた役がやって来た。
「ええ」
X3はそれに頷いた。
「あとは私の仕事だ」
役はここで急に無気味な声を出した。
「仕事!?」
「そう、私の仕事は」
見れば彼の顔が急に変わっていく。
「仮面ライダーX3、貴様を捕らえることだっ!」
彼は既に役の姿をとってはいなかっ
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