魔都の攻防
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面ライダーX3の前に作戦失敗を重ねていたとはいえ頼りになることに違いはなかった。
「だが惜しんでいてもはじまらぬ」
「はい」
首領は冷徹にそう言った。
「次の戦場は何処だ」
「アメリカです」
「誰がいるのだ」
「メガール将軍です」
「ほう、またアメリカに戻ったのか」
「はい、強く志願いたしまして」
「そうであろうな。あの国は奴にとっては複雑な思いがある」
首領は含み笑いと共に言った。
「希望を胸にして入り、そして絶望と共に人でなくなった地だ。さぞかし思うところも多いだろう」
「それに加えまして」
「まだ何かあるというのか」
「はい、あの国には」
大使はここでニイ、と笑った。
「あの男がおります」
「ほう、そうだったのか」
「東南アジアから転戦したようでして」
「それはいい。益々面白いことになった」
首領はさらに上機嫌になった。
「よし、メガール将軍に伝えよ。あの男とアメリカを見事完全に叩き潰せとな」
「それには及ばないかと。あの男は既にそのつもりです」
「そうであったな、ではここは奴に全てを任せるとしよう」
「わかりました」
首領と暗闇大使の笑いが闇の中に響く。そしてそれは次第に地の底へ沈んでいった。
魔都の攻防 完
2004・8・16
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