魔都の攻防
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ーは斧を振り下ろした。X3はそれを横にかわした。
「トオッ!」
反撃に回る。右から拳を繰り出す。
だがそれはカニレーザーの盾に防がれた。
「フフフ」
攻撃を凌いだカニレーザーは余裕の笑みを出した。
「どうした、その程度か?」
「クッ」
X3は彼の言葉に歯噛みした。
「甘い、甘いぞ仮面ラァーーーーーイダX3、私をこの程度で倒そうとはな」
彼は再び斧を繰り出してきた。
速い、そして重かった。それはドクトル=ゲーの時のそれとは比較にならなかった。
X3はそれを何とかかわす。だがそれにも限度がある。次第に追い詰められていく。
「どうした、逃げてばかりいるつもりか!?」
「何をっ!」
その言葉に挑発された。拳を繰り出す。だがそれはやはり盾に防がれる。
「その程度では無駄だ。先程も言ったがな」
「グググ」
「ではそろそろ本気を出すとしよう」
彼の額が光った。そこに光が集まっていく。
周りが暗闇に覆われた。そして彼の額が光った。
「受けてみよっ!」
そして光を放った。それはレーザーだった。
「ウオッ!」
上に跳んだ。そしてそれを何とかかわした。
レーザーは後ろの石に当たった。それは瞬時に飴の様に溶けた。
「チ、かわしたか」
カニレーザーは口惜しそうに言った。
「だがそれで逃げたことにはならん」
今度は上に放つ。それは空中にいるX3に襲い掛かる。
「何のっ!」
空中でキリモミ回転をしてそれをかわした。カニレーザーは続けてレーザーを放つが当たらない。
「おのれ」
彼は着地したX3を見て歯噛みした。
「こちらもそうそう簡単にやられるわけにはいかん」
X3は言った。
「やれるものならな」
だがカニレーザーは余裕であった。
「やってやる」
「ではやってみるがいい。できるものならな」
彼は自身が揺るぎない程の優勢にあると感じていた。だからこそここまでの余裕があった。
実際に斧と盾、そしてレーザーでX3を追い詰めていた。彼は接近し、また斧で切り掛かった。
「ムッ」
X3はそれを受けた。そして斧の柄を握った。
「まずはこれだっ!」
そう叫ぶと斧を奪った。そしてそれで逆に切りつけた。
「フン!」
カニレーザーはそれを盾で受けた。激しい激突音が響いた。
両者の腕に衝撃が走る。まずは盾が割れた。
続いて斧が。これで斧と盾は破壊された。
「どうだっ!」
斧と盾を破壊したX3は叫んだ。
「甘いな」
だがカニレーザーはまだ余裕があった。間合いを離す。そしてレーザーを放たんとする。
X3はそれを冷静に見ていた。カニレーザーの動きの細部まで見ていた。
(やはりな)
X3はあることを確信した。
カニレーザーの動きはあまり速くはなか
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