隻眼の軍人
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かすぐにわかった。戦闘員達を倒し終え隣にいたがんがんじいの顔も強張っていく。
「そうだ、バベルの塔だ」
ゼネラルモンスターは二人に対して言った。
「かって神の世界に行こうとし、その神の怒りに触れた不遜の塔だ」
バダンは今それを復活させたのであった。
「そしてこの塔がバグダットを滅ぼすのだ」
「どういう意味だ!?」
「すぐにわかる」
ゼネラルモンスターは素っ気無い様子で言った。
「その時には貴様も全てが終わるが」
「何っ」
「スカイライダーよ」
ゼネラルモンスターは激昂しようとするスカイライダーに対して言った。
「このバグダットを救いたくばバベルの塔に来い。そして私を倒してみよ」
「望むところだ、ゼネラルモンスター」
スカイライダーは再びゼネラルモンスターを指差した。
「今度こそ貴様を倒す!」
「楽しみにしている」
彼はそう言うとライダーと正対したまま後ろに下がった。
「来た時が貴様の最後だ。よく覚えておくがいい。スカイライダー、貴様は私が倒す」
そして姿を消した。ゼネラルモンスターは影と共に消えた。
「行きましたな」
「ああ」
ライダーはがんがんじいに答えた。
「もうすぐ奴との最後の戦いか」
彼は塔を見て言った。
「生きて帰れる保証はない」
がんがんじいはそれに対して黙って頷くだけであった。
「だがそれでも行かなくちゃな」
「そうでんな」
がんがんじいはまた頷いた。
「そうでんな、ってがんがんじいまさか」
「洋さんだけやとしんどいでっしゃろ、わいも行かせてもらいますわ」
「しかし・・・・・・」
スカイライダーは自分だけで行くつもりであった。
敵は強い。おそらく塔の中には予想もできない数多くのトラップがあるだろう。だからこそ彼は一人で行くつもりだったのだ。
「前にも言ってくれましたやんか、わいも正義の戦士やって」
「ああ」
それは真実だ。スカイライダーにとってがんがんじいはもはや常に頼りになるパートナーであった。
「そうだよ筑波君、悪と戦っているのは君だけじゃない」
後ろから声がした。
「博士・・・・・・」
そこには志度博士が笑顔で立っていた。
「どうしてここに」
「君がバグダットにいると聞いてね。そして激しい爆発の音が聞こえてきたからもしやと思って来たんだ」
「そうだったんですか、お恥ずかしい」
「いや、恥ずかしいことじゃないよ」
やはり彼は筑波に対し微笑んでいた。
「君の見事な戦いを見せてもらったのだから。そして」
彼は言葉を続けた。
「今度はそれをバベルの塔で見せてくれ」
「わかりました」
スカイライダーはその言葉に対し頷いた。
「よし、じゃあ行こう」
彼はここでライダーとがんがんじいの肩に手を置いた。
「
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