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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
隻眼の軍人
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た。
 怪人を倒し着地するスカイライダー。そこに新たな怪人が襲い掛かって来た。
「ウククククククククッ!」
 ショッカーの凝結怪人ヤモゲラスである。怪人は無気味な声をあげライダーに向かって来た。
 怪人は口から白い液体を吐き出してきた。ライダーはそれを左に動きかわす。
「凝結液か」
 見れば後ろにいた戦闘員がそれを浴び固まった。スカイライダーはそれを見て身構えた。
 両者は睨み合った。ヤモゲラスは口からまた吐き出そうとする。
「ムッ」 
 その時に一瞬隙が生じた。それを見逃すスカイライダーではなかった。
「トオッ!」
 ライダーは跳んだ。そして怪人の頭上にやって来た。
「受けてみろ」
 彼は空中で前転した。そして両足で怪人を踏み付ける。
「必殺飛び石砕きっ!」
 彼は怪人を踏んだ。それも幾度となく踏んだ。
 そして上に跳んだ。着地した時怪人は彼の後ろで倒れ爆発して果てていた。
「見事だ」
 ゼネラルシャドウはそれを見て言った。だが彼と同時にもう一人の男もぞう言っていた。
「ムッ!?」
 シャドウはその言葉を聞き耳を澄ませた。そしてモニターを見る。
「ほほう」
 モニターを確認した彼は笑った。そしてまた椅子に身体を沈め観戦に戻った。
 スカイライダーの前に一人の男が姿を現わした。ゼネラルモンスターである。
「久し振りだな、スカイライダー」
 彼はゆっくりと前に進みながらスカイライダーに話しかけてきた。
「いや、筑波洋よ」
「何の用だ、ゼネラルモンスター」
 スカイライダーは彼を見据えて問うた。
「挨拶に来た」
「挨拶だと!?」
「そうだ」 
 彼はスカイライダーをその右目で凝視したまま言った。
「貴様に最後の勝負を挑む為にな」
「最後の、か」
「そうだ。今までの戦いに終止符を打つ」
 ゼネラルモンスターの声は何時にも増して低く、強いものであった。
「この砂漠の都バグダットが貴様の墓場になる」
「その言葉、全て貴様に返す」
 スカイライダーは言い返した。
「俺は負けるわけにはいかない。そしてゼネラルモンスターよ」
 彼を指差した。
「貴様を今度こそ完全に地獄に叩き落してやる」
「言ってくれたな」
 ゼネラルモンスターはそれを聞き右眼を光らせた。
「そうでなくては面白くない」
 そして一瞬だがニヤリ、と笑った。
「ではあれを見るがいい」
 彼はそう言うと右手のステッキで後ろを指し示した。
「ム!?」
 スカイライダーはそちらに顔を向けた。それを見たライダーの顔が見る見る強張っていく。
「な・・・・・・」
 バグダットの郊外に巨大な塔が登ってきた。それは古代メソポタミアの建築様式で造られたものであった。
「あれはまさか・・・・・・」
 スカイライダーはそれが何
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