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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
隻眼の軍人
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を死の荒野にし、仮面ライダーX3を倒すことを期待するぞ」
「楽しみにしておれ」
 そう言うとドクトル=ゲーは姿を消した。あとには白い煙だけが残った。
「わかっていないだろうな」
 タイタンは彼が姿を完全に消したのを確認して言った。
「だからこそ今まで敗れてきたのだ」
 その声は相変わらず冷徹なものであった。
「どうなるかわからんがあの男も強い」
 X3のことは聞いていた。
「そうそう容易にはいかんだろうな。そして俺も」
 彼はここで立ち上がった。
「奴に言ったことをよく肝に命じておかねばならん、さもないとまた敗れることになる」
 無数の目が光った。
「三度目はない、それは俺のプライドが許さん」
 暗闇の中に無数の赤い光が見える。
 彼もまた闇の中に消えた。そしてあとには何も残っていなかった。



隻眼の軍人   完



                                 2004・8・5


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