隻眼の軍人
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バンであった。怪人は右手に持つ刀でライダーを差しながら言った。
「先に貴様に倒された仲間達の仇、とらせてもらう」
「来い」
ライダーは構えをとりそれに応えた。両者は間合いを詰めた。
「喰らえっ!」
怪人は左手から糸を放ってきた。
「ムッ!」
それはライダーの右腕を絡めとった。怪人はそれを見て会心の笑みを浮かべた。
「今度こそ貴様の最後だっ!」
一気に間合いを詰める。そして右手に持つ刀でライダーの首を断ち切らんとする。
だがそれは適わなかった。
「させんっ!」
ライダーはそれより前に残る左手で攻撃を繰り出した。怪人の右の手を手刀で打ったのだ。
「グオオッ!」
怪人はそれを受け思わず叫んだ。そして不覚にも刀を手放してしまった。
「よし!」
ライダーはその刀で糸を断ち切った。そして怪人にあらためて対峙した。
「まだだっ!」
スパイダーババンはそこにまた糸を放ってきた。だがライダーに一度見せた技は通用しない。
ライダーは右にステップしそれをかわした。そして左斜め前に跳び一気に怪人に襲い掛かった。
「フンッ!」
回し蹴りを繰り出す。それは怪人の後頭部を撃った。
「ウッ!」
思わず呻き声をあげる。ライダーはそこに続けざまに攻撃を仕掛けた。
拳を出す。怪人の左頬をまともに打った。
そこで怯んだ怪人を掴んだ。そして後ろに叩きつけた。
「スカイバックドロップ!」
プロレス技で有名なバックドロップだった。これをまともに受けた怪人はこれで倒れた。
そして爆発して消えた。これでこの玄室での戦いも終わった。
三人はさらに上を目指した。そして遂に頂上に辿り着いた。
「ここは」
そこは何層にもなったバルコニーであった。様々な植物が植えられ、花々が咲き乱れていた。清らかな水が流れ、砂漠の中にあるとはとても思えぬ光景であった。
「これはまさか」
三人はこれが何か知っていた。
「そうだ、あの伝説の遺跡だ」
三人の前にあの男が姿を現わした。
「ゼネラルモンスター」
彼等はその男の姿を認めてその名を呼んだ。
「よくぞここまで来た、スカイライダーよ」
ゼネラルモンスターはスカイライダーに対して言った。
「かって世界七不思議の一つと言われたバビロンの空中庭園にようこそ」
「バビルの塔の上に置くとは」
「凝った演出だろう、これも貴様と戦うのに相応しい場所を作る為だ」
「俺とか」
「その通り、見ろ」
ゼネラルモンスターは右手に持つステッキで庭園の頂上を指し示した。
「ム」
三人はその指し示した方を見た。そこには何か巨大な鏡のようなものがあった。
「とくと見るがいい」
ゼネラルモンスターがそう言うとその鏡に何かが宿った。
「あれは・・・・・・」
それは闇
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