暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
サバンナの巨象
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機首を向ける。
 そしてこちらに振り返ったアマゾンに突き進む。サイタンクは後ろから叫んだ。
「止めろ、俺と連携しろ!」
 だがモスキラスは頭に血が上っていた。彼の制止を振り切りそのまま突き進む。

「ブゥゥーーーーーーーーヨンッ!」
 アマゾンもまた突っ込んできた。モスキラスは彼を捕らえその血を吸いそれで倒すつもりだった。
 しかしアマゾンの方が一歩上であった。彼は両手の鰭を一閃させた。
「ムンッ!」
 それで終わりであった。両者が交差する。そしてマシンはそのまま突き進んでいく。
 モスキラスはその間動かなかった。だがその頭が一瞬ぐらついた。
 その頭が落ちた。すると首を失った身体はマシンにもたれかかるようにして倒れる。そしてそのまま横転し爆発に巻き込まれた。
「モスキラス・・・・・・」
 サイタンクはそれを見て歯噛みした。そしてあらためてアマゾンを見た。
「仇はとってやる」
 その声には明らかに怒りが込められていた。
「行くぞっ!」
 マシンごと突っ込む。彼は額にある角を向けてきた。
「フワァーーーーーーッ!」
 その堅固な皮に覆われた巨体でアマゾンを叩き潰そうとする。彼の武器はその巨体と角であった。
 アマゾンもマシンをそちらに向ける。そして突撃する。
 アマゾンは身構えた。そしてその右腕を左肩のところに置く。
「ケケーーーーーーーッ!」
 そしてそれを横に払った。丁度サイタンクと交差した時だった。
「・・・・・・・・・」
 サイタンクは動かなかった。そして何も言おうとしなかった。
 やがてその上半身がゆっくりと落ちていく。そしてサバンナの草の上に落ちた。
 マシンが爆発した。上半身も爆発した。こうして二体の怪人はアマゾンによりほぼ一瞬で倒された。
「見事だ、流石はゲドン、ガランダーを倒しただけはある」
 ここで新たな声がした。
「仮面ライダーアマゾンよ」
 二体の怪人を倒したアマゾンの前にもう一体の怪人が姿を現わした。
「今度は俺が相手だ」
 ネオショッカーの切断怪人グランバザーミーであった。怪人はマシンに乗りその巨大な鋏の右腕を振り回していた。
「チョキチョキチョキチョキチョキチョキッ!」
 そして奇声と共に向かって来た。アマゾンもそれに応じた。
「ケケーーーーーーーッ!」
 マシンを正面からぶつける。凄まじい衝撃がサバンナに走った。
「ゲッ!?」
 グランバザーミーはマシンから放り出された。だが上手く受け身をとり着地した。そしてアマゾンの襲撃に備える。
「何処だ」
 ジャングラーDも何処かへ消えていた。当然アマゾンもいない。
 辺りを見回す。だがアマゾンの姿はない。
 八方に気を張り巡らす。その時だった。
 後ろから何かの気配がした。慌ててそちらを振り向く。

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