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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
サバンナの巨象
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 草原の向こうから何かが向かってくる。それはバイクに乗った一団だった。
「環境保護の連中かな」
 モグラ獣人は最初それを見てそう思った。
「いや、違う」
 だがアマゾンはそれを見て言った。彼にはその一団が何者かすぐにわかった。
「モグラ、あれバダン!」
「えっ!?」
 モグラ獣人はアマゾンのその言葉に思わず声をあげた。
「こちらにやって来る、すぐに用意しよう!」
「けれどどうやって・・・・・・」
 モグラ獣人は慌てて周りを見回す。だが周りには何もない。
「モグラは潜る、それでいい」
「ああ、そうか」
 アマゾンの言葉にハッとした。そして急いで地を掘り進む。
「アマゾンも来なよ」
「いや」
 だがアマゾンはここで首を横に振った。
「アマゾンは隠れない。考えがある」
「どうするつもりだよ」
「アマゾンに任せる。何も心配いらない」
 そしていつもの笑みを見せた。
「そうか、じゃあ」
 その微笑みはいつも見ていた。彼がその笑みを見せた時は必ず勝利をおさめている。
「アマゾン、頼むよ」
「うん、モグラは下から頼む」
「わかった」
 こうして両者は一旦別れた。そして迫り来るバダンの使者達に備えた。
「アマゾンライダーは何処に行った!?」
 その一団がシマウマの群れの中にやって来て彼を探しはじめた。
「見たところシマウマしかいないが」
 その先頭にいる怪人が辺りを見回した。ショッカーの吸血怪人モスキラスである。
「そんな筈はない、絶対にここにいる筈だ」
 もう一体の怪人が言った。デストロンの突撃怪人サイタンクだ。
「しかし何処にいるというのだ」
 モスキラスは焦っていた。アマゾンが奇襲を得意とするのを知っているからだ。
「落ち着け」
 サイタンクはそんなモスキラスに対して言った。
「焦れば奴の思う壺だ」
「そうだな」
 モスキラスは同僚のその言葉に落ち着きを取り戻した。そして再び辺りを見回した。
「この辺りにいる筈だが」
 だが見つからない。また次第に焦りはじめた。
「ムムム」
 その時だった。不意に奇声が何処からか聞こえてきた。
「ケケーーーーーーーーッ!」
「その声はっ!」
 彼等はその声を発する者wよく知っていた。そう、彼である。
 アマゾンライダーが姿を現わした。彼は前からジャングラーDに乗ってやってきた。
「前からかっ!」
 バダンの一団はそれを見て一斉に前に機首を向けたシマウマ達が左右に散っていく。
 両者を隔てるものはなくなった。バダンも突っ込む。両者はそのまま激突した。
「ケーーーーーーーーッ!」
 アマゾンはマシンをそのまま突っ込ませた。戦闘員達はそれだけで何人か吹き飛んだ。
「クッ!」
 モスキラスが憤怒の声を出す。そして突き抜けたアマゾンに
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