サバンナの巨象
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「特別!?」
「そう、サバンナは昼と夜じゃ違う。出ている動物達も違う」
ライオンも実は夜行性である。彼等は昼は寝て夜に狩りをするのだ。
「だから出歩かない。さもないとそこにバダン来る」
「そうか、気をつけないとな」
「気をつけるの凄く大事。よく見ておくことも大事」
アマゾンは言った。
「バダン隙を見せる。その時に動く」
「そうか、それを考えていたのか」
モグラ獣人はそれを聞いてようやく納得した。
「その時は近い。アマゾンその時になったら一気に戦う、モグラも頼む」
「わかったよ」
二人はそう言い合うと眠りに入った。そして夜になった。
二人は穴から出てまたサバンナの中を歩きはじめた。やがて木の陰に止まった。
「御飯にしよう」
そしてその木の実をとり食べはじめた。
「アマゾンは食事を採っているな」
それを遠くから見る者達がいた。
一見この辺りに住む部族の者達である。だが何故か周りに山のようにいる獲物達を一瞥だにしない。ただアマゾン達を見ているのである。
「気をつけろよ。気付かれたら終わりだ」
リーダー格の一人が言った。
「はい」
彼等はそのリーダーの指示に従いゆっくりと風下からアマゾン達に近付く。そして一気に攻勢に出た。
「死ねっ!」
槍を投げ踊りかかる。だがアマゾンとモグラ獣人はそこにはいなかった。
「ムッ!?」
「何処だっ!?」
彼等は慌てて周りを探る。その時上から声がした。
「ケケーーーーーッ!」
いきなりその中の一人が引っ掻かれた。見れば仮面ライダーアマゾンがいた。
「バダン、覚悟っ!」
彼はすぐに他の者に挑みかかった。そして別のバダンの者を噛み殺す。モグラ獣人も姿をあらわした。
「ヌウウ、こちらの動きを読んでいたか」
リーダー格の男は既に怪人の姿になっていた。ジンドグマの扇風怪人ゴールダーである。
「御前達の殺気、ここにみなぎっていた。アマゾンそれに気付いた」
「迂闊だったわ」
ゴールダーはそれを聞いて舌打ちした。
「だが貴様を倒せばそれですむこと」
怪人は身構えてそう言った。
「これでも受けるがいい」
そして力を溜めた。
口から冷凍ガスを放ってきた。だがアマゾンはそれを上に跳躍してかわした。
「ケケーーーーーーーッ!」
そして空中で一回転する。そのまま怪人へ向けて急降下する。
そして両手の爪で切り裂いた。それは怪人の胸を切った。
「ブブーーーーーーーッ!」
怪人は絶叫した。そして前に倒れた。
起き上がれなかった。ゴールダーは爆死して果てた。
「アマゾン、やったな!」
モグラ獣人はそれを見て喝采した。
「モグラ、油断しては駄目」
だがアマゾンはそんな彼に対して言った。
「何でだよ、折角怪人をやっつ
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