暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
サバンナの巨象
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そして何かを唱えはじめた。
「見るがいい、アマゾンライダーよ」
 彼はその呪文を唱え終わるとアマゾンに対し言った。
「これが私の真の姿だ」
 その身体が灰色の毛に覆われる。牙が生え鼻が異様に伸びる。そして左腕が醜く変形した
「怪人・・・・・・」
「そうだ」
 キバ男爵は彼に対し言った。
「キバ一族の長吸血マンモス、これが私の正体だ」
 キバ男爵、いや吸血マンモスは言った。槍はその右手にある。それでアマゾンを指していた。
「一つ言っておく」
 吸血マンモスはまた言った。
「私のこの姿を見て生きている者はいない。唯一人を除いてな」
「何ッ」
「その一人ももうすぐ死ぬ。ドクトル=ゲーの手にかかってな」
 それが風見志郎であるのは言うまでもないことであった。
「そしてアマゾンライダーよ」
 吸血マンモスのその目が赤く光った。
「貴様はここで死ぬのだ。行くぞ!」
「ケケッ!」
 アマゾンはその言葉に対して身構えた。それが戦争のはじまりだった。吸血マンモスと戦闘員達は槍を手に一斉にアマゾンに襲い掛かった。
 まずは戦闘員達が来る。アマゾンはそれを爪や蹴りで退ける。
「何処を見ているっ!」
 そこに吸血マンモスの槍が襲い掛かる。だがアマゾンはそれを身体を右に捻ってかわした。
 そして左手の鰭で切ろうとする。しかしそれは吸血マンモスの長い毛と厚い皮膚に防がれる。
「なっ」
「ククククク」
 驚くアマゾンに対して吸血マンモスは不敵に笑った。
「今度はこちらの番だ」
 そして左腕で打った。アマゾンはそれを胸にまともに受け後ろに吹き飛んだ。
「ウググ・・・・・・」
 だがアマゾンは一瞬で立ち上がった。しかしダメージは隠せない。
「私はかって世界を支配したマンモスの力を手に入れている」
 吸血マンモスは痛みをこらえるアマゾンを見下ろすようにして言った。
「そして誇り高きキバ一族の長でもある」
 その言葉には重みがあった。
「その二つにかけて負けるわけにはいかん」
 そこで槍を繰り出した。
「ムッ」
 アマゾンはそれを身体を捻ってかわした。
「仮面ライダーアマゾンよ」
 吸血マンモスは槍を繰り出しながらアマゾンに対して言った。
「このサバンナが貴様の墓場だ」
 槍をアマゾンの首に突き出した。だがアマゾンはそれもかわした。
「ケケッ!」
 そしてその槍の穂に噛み付いた。その牙でもって砕こうとする。
「ムムム」
 それを見た吸血マンモスは槍を離した。アマゾンはそれを見ると槍を手にとった。
「喰らえっ!」
 そして槍を投げる。だがそれも吸血マンモスの堅固な皮膚の前に阻まれる。
「フフフフフ」
 吸血マンモスは余裕の笑みを浮かべた。そしてアマゾンを見据えて言った。
「今度はこれだ」
 そ
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