サバンナの巨象
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バンナに地響きを立てて進んでいた。
アマゾンとモグラ獣人は相変わらずサバンナを歩いていた。そこを謎の一団が取り囲んできた。
「バダンか」
「その通り」
問うたアマゾンに対し誰かが答えた。
「キバ男爵」
その者はアマゾン達の正面にいた。そして彼に答えた。アマゾンはその者の名を呼んだ。
「アンコールワット以来だな。ここで決着を着けさせてもらう」
彼はその無気味に光る眼でアマゾンを見ながら言った。
「これでもってな」
彼は右手に持つ槍を掲げた。すると後ろから何かがやって来た。
「な・・・・・・」
それは一匹の巨大な象であった。恐竜程の大きさである。
いや、それは象ではなかった。それは機械であった。象に似せた巨大なロボットであった。
「これは・・・・・・」
「驚いたか。これが我がバダンの秘密兵器だ」
キバ男爵は驚くアマゾンに対して言った。
「秘密兵器・・・・・・」
「そうだ、時空破断システムという」
「何だそれは!?」
「答える必要はない」
キバ男爵はアマゾンに対し冷たい声で言い放った。
「今ここで見せてやるのだからな」
そう言うと槍をゆっくりと振り下ろした。
「貴様の命と引き換えに」
巨象はゆっくりと口を開いた。そしてそこから何かを吐き出した。
「ムッ!?」
それは光の帯だった。ただし普通の光ではない。何と黒い光だ。
「モグラ、跳べ!」
アマゾンは咄嗟に横にいるモグラ獣人に対して言った。モグラ獣人はそれに従いすぐに左に跳んだ。アマゾンは右に跳んでいた。
黒い光がそれまで二人がいた場所に突き刺さった。そうするとそこは跡形もなく消えていた。
「ふむ、かわしたか」
キバ男爵はそれを見て言った。
「だが何時までかわしきれるかな」
「ヌヌヌ」
アマゾンはその言葉を聞き激昂した。
「アマゾン甘く見るな。アマゾンそんなものに負けない」
「ではどうするつもりだ」
「見ていろ」
彼はそう言うと隣にいるモグラ獣人に顔を向けた。
「モグラ、ここはアマゾン一人でやる。モグラは安全な場所行く」
「しかしアマゾン・・・・・・」
彼はそんなアマゾンを気遣った。だがアマゾンはそれに対しいつもの微笑みを見せた。
「心配ない。アマゾン勝つ」
「・・・・・・わかったよ」
彼はいつものようにアマゾンを信じることにしtら。そしてその場を去った。
「フン、まあ雑魚の一匹や二匹どうでもいい」
キバ男爵は地を掘りその中に消えたモグラ獣人を見て言った。
「今はアマゾンライダーさえ倒せればそれでいいからな。さて」
そして再びアマゾンに顔を向けた。
「覚悟はいいな」
「覚悟するのはそっち」
アマゾンはそんな彼に対して言い返した。そして構えに入った。
「行くぞ」
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