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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
闇の集結
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「随分と減ったものだな」
 暗闇の中首領の声が響く。
「かってあれ程いたというのに」
 その声からは感情が感じられない。ただ言った、そういう感じであった。
「申し訳ありません」
 暗闇の中に立つ地獄大使が言った。
「皆ライダー達により倒されてしまいました」
 見れば他の大幹部達もそこにいる。地獄大使の他には死神博士、ドクトル=ゲー、キバ男爵、アポロガイスト、百目タイタン、ゼネラルシャドウ、ゼネラルモンスター、メガール将軍といった顔触れである。
「そして残ったのはこれだけか」
 首領は地獄大使に対して問うた。
「残念ながら」
 彼は頭を垂れたまま報告した。
「ふむ」
 首領はここで考えるような声を出した。
「だがまだまだ作戦行動は可能だな」
「はい」
 彼等は一様にそう答えた。
「ならばよい」
 首領はそれを聞き満足した声を出した。
「それでは諸君」
 そして彼等に対し言った。
「これより我がバダンの最大の作戦を発動する」
「最大の作戦!?」
 それを聞いた大幹部達は一斉にざわめいた。首領はそれを見下ろすかのように沈黙をしちえたがやがて言った。
「新兵器のことは聞いていよう」
「はい」
 死神博士が答えた。
「それを使い世界を破壊するのだ」
「世界をですか!?」
 ゼネラルモンスターが問うた。
「そうだ、世界をだ。そしてその廃墟の後に我がバダンの理想とする世界を作り上げる」
 首領は見下ろすような声でまた言った。
「そしてライダー達だが」
「ハッ」
 彼等は顔を声の方へ顔を向けた。
「必ずやこの作戦を阻止しに来るだろう。だがそれを必ずや叩き潰せ」
「わかりました」
 彼等は答えた。
「ですが首領」
 ここで百目タイタンが言葉を出した。
「何だ!?」
 首領はそれに対して問うた。
「その兵器とは一体どのようなものでしょう」
「そうです、我等はまだそれが届くとしか聞いておりませんが」
 メガール将軍も言った。
「フフフ、まあそう焦るな」
 首領は彼等に対して言った。
「すぐにわかることだ。その兵器が諸君等のもとに届いた時にな」
「そうですか」
 彼等はその言葉に納得するしかなかった。首領の言葉は絶対であるからだ。
「ところで首領」
 今度はドクトル=ゲーが尋ねた。
「何だ?」
「仮面ライダーのことですが」
 彼は言った。
「私は希望があるのです」
「わかっておる」
 首領はそれを聞いて笑みを含んだ声で言った。
「貴様の願いは叶えてやろう。見事あの男を討ち取って来い」
「では私もそうさせて頂いてよろしいでしょうか」
 今度はアポロガイストが尋ねてきた。
「無論だ。私はライダー達が倒れればそれでよい」
 首領はいささか機嫌のよい声で彼に対しても言
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