闇の集結
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その立花にそう言ってもらえる、それが嬉しかった。だが顔には出さない。結城はあくまで自分を冷静な状態で留めるようにしているのだ。
「頼むぞ」
「任せて下さい、あんな連中の思うようにはさせませんから」
「そうか」
立花はそれを聞いて目を細めさせた。
それから数日後立花は日本を発った。息子達を助ける為に。結城はそれを空港で見送った。
立花を乗せた飛行機が飛び去っていく。彼はそれを見えなくなるまで見ていた。
「おやっさん行っちゃいましたね」
彼の隣にいた史郎が言った。
「そうだな、だが感傷に耽っている暇はないよ」
結城はそんな彼に対して言った。
「日本にもバダンは攻めてくるだろうし」
「やっぱり」
彼はそれを聞くとしょげた顔になった。それが面白い程似合っている。
「いつもそうだっただろう、連中が活動している時に日本が無事だったことがあるかい?」
「いえ、俺もショッカーにはいつも殺されかけてましたhし」
「おいおい、大袈裟だなあ」
結城は思わず顔を綻ばせてしまった。史郎のそんな様子に思わずふきだしてしまったのだ。
「笑い事じゃないですよ、俺本当に危なかったんですから」
「けれど今もこうして生きているだろう」
「そりゃそうですけれど」
「君も戦士なんだよ。だから戦ってここまで生きてこられた」
「そうですかね。俺が戦士だなんて。戦死ならしそうですけれど」
「まあまあ、そう弱気ならない」
そこへチコとマコがやって来た。
「史郎さんだって戦闘員達と戦ってきたじゃない、大丈夫よ」
「そうそう、私達も結構史郎さんを頼りにしてるのよ」
「そうかなあ、俺君達にはいつもからかわれてるような気がするんだけれど」
「史郎さん面白いから」
ここで純子も出て来た。
「ついついそうやってからかいたくなるのよね」
「純子ちゃんまでそう言うのかい!?」
彼は口を尖らせてそう言った。
「おいおい、三人共それ位にしとけよ」
ここで結城が間に入ってきた。
「俺は本当に史郎さんは頼りにしてるんだから。いつも必死にやってくれるしな」
「丈二さん・・・・・・」
三人はそれを聞いて史郎をからかうのを止めた。
「君達もだよ。君達の存在がなければ俺達は戦えないんだ」
結城は真摯な顔でそう言った。
「ライダーは一人じゃ戦えない、決してね」
かって彼は一人で戦おうとしていた。だがそれでは悪は倒せない、自らの経験でそれを知ったのだ。
「おやっさんや滝さん達だけじゃないんだ、君達みたいに俺達を支えてくれる人達がいてはじめて仮面ライダーは戦えるんだ」
「そんな、言い過ぎよ」
マコが言った。
「そうよ、丈二さん私達を買い被ってるわ。私達なんて単なる足手まといだし」
チコも続いた。彼等は幾度となくゴッドに
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