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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
闇の集結
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った。
「ゼネラルシャドウよ」
 そしてシャドウに対しても言葉をかけた。
「ハッ」
 彼はそれに対して姿勢を正した。
「貴様もわかっていような」
「有り難き幸せ」
 彼は片膝を折りそれに感謝の意をあらわした。タイタンはそれを睨みつけていた。
「では首領」
 キバ男爵が言った。
「早速その作戦を発動すると致しましょう」
「そうだな」
 首領はそれを聞いて言った。
「では暗闇大使よ」
「ハッ」
 ここで暗闇大使が闇の中から姿を現わしてきた。
「ヌッ」
 地獄大使は彼の姿を見て顔を顰めさせた。
「フン」
 暗闇大使はそれを一瞥しただけであった。だがその目には明らかに敵意と憎悪の色があった。
「作戦の名を伝えよ」
「わかりました」
 彼は一礼してから口を開いた。
「今回の作戦名を」
 他の大幹部達をゴクリ、と喉を鳴らした。
「時空破断作戦とする」
「時空破断作戦・・・・・・」
 彼等はその名を聞いて思わずその作戦名を口にした。
「そうだ、時空破断作戦だ」
 首領はそんな彼等に対して言った。
「では諸君よ」
 首領は言葉を続けた。
「行くがいい、そして全てを破壊しライダーを倒せ、そして我がバダンの世界を築き上げるのだ」
「ハッ!」
 彼等は敬礼した。そして一斉にその場から姿を消した。
「さて、ライダー達よ」
 一人残った首領の声が暗闇の中に木霊する。
「今度こそ貴様等の最後だ。楽しみにしているがよい。フフフフフ・・・・・・」
 哄笑が闇の中に木霊する。そこに姿はない。だが明らかに何者かの気がその場を支配していた。

 ライダー達はそれぞれ世界各地に散っていた。だが何かが動いたのを感じた。
「まさか・・・・・・」
 彼等は同時に顔を顰めた。各地に散っているというのに。
「行くか」
 そして彼等は戦場へ向かった。マシンの爆音と共に彼等は向かう。
「はじまりましたよ、おやっさん」
 日本に戻っていた結城は立花に対して言った。
「ああ、わかってるよ」
 彼もまた感じていた。その正義を愛する心で。
「いよいよだな」
「ええ」
 二人は固い表情で頷き合った。
「おそらく今までの最も辛い戦いになるぞ」
「ですね」
「丈二、御前は日本にいるんだな」
「はい、ここで村雨と一緒に」
 彼は固い顔のまま言った。
「そうか、なら日本は安心だな。わしも安心してあいつ等のフォローに行ける」
「というとおやっさん」
「当然だ、あいつ等にだけ戦わせてたまるか、あいつ等を助けるのがわしの仕事だ」
 立花は険しい顔でそう言った。
「御前もその一人だ」
「はい」
 結城が人として温かい心を知るようになったのは立花の存在も大きかった。彼にとっても立花は父親のような存在であったのだ。

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