暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
十三人の自分
[7/29]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
スはそれを身体を捻ってかわした。
「あれをかわしたか」
 大元帥はそれを見て言った。
「だがこれはどうだ!?」
 そして今度は鞍からマシンガンを出して来た。
「喰らえ」
 マシンガンを放つ。だがその時には既にゼクロスはそこにはいなかった。
「何処だ!?」
「ここだ」
 彼は上にいた。そしてそこから攻撃を仕掛けるべく急降下をかけて来た。
「ムムム」
 見ればゼクロスは五人いる。分身を使っているようだ。
「これが貴様によけられるか」
 五人のゼクロスはそれぞれ攻撃を繰り出して来た。しかしマシーン大元帥はそれを全てかわした。
「何ッ!?」
 何と彼はミイラの棺に全身を覆ってそれを防いだのだ。
「生憎だったな。私にはこういった楯もある」
「クッ・・・・・・」
 ゼクロスは着地して歯噛みした。五人の彼は一人に戻っていた。
「どうやら貴様は倒しがいのある男のようだ」
 彼は棺の中から言った。
「仮面ライダーストロンガーと同じくな。ならば私も全力で相手をしてやろう」
「言うな、この魔人がっ!」
 ゼクロスは珍しく感情を露わにして叫んだ。
「貴様のせいで姉さんは死んだ。それを忘れたか!」
「姉!?フフフ、村雨しずかのことか」
 彼はそれを聞くと笑って言った。
「それがどうしたというのだ。我がバダンが人間のことなどに意を払うと思っているのか」
「何ッ!」
 彼はさらに激昂した。そして棺に手裏剣を投げ付けた。
「無駄だ」
 だがマシーン大元帥にそれは全く効きめがなかった。
「また会おう、ゼクロスよ」
 彼はそう言うと棺ごと姿を消した。
「待てっ!」
 ゼクロスはさらに攻撃を続けようとする。だが棺はその前に消えていった。
「心配するな。貴様はもうすぐ倒れることになる。このオタワでな」
 彼の声だけが競馬場に響く。
「その時まで名残を惜しんでおけ。もうすぐだからな」
「言うな、それは貴様のことだっ!」
 ゼクロスは叫んだ。だがその声はマシーン大元帥には届かなかった。彼はその前に姿を消してしまっていた。
 あとには誰もいなかった。馬達とゼクロスだけがいた。
「マシーン大元帥、いやバダン」
 彼はマシーン大元帥が消えた方を怒りに震えながら見ていた。
「姉さんの仇・・・・・・。必ず忘れない」
 そして言った。
「貴様等だけは必ず倒す、そして姉さんの仇をとる、そして世界に平和を取り戻してやる!」
 彼の声が競馬場に響いた。それは雷神の怒りを呼びその場に雨をもたらした。そしてゼクロスは雷が降り注ぐ中その場を去って行った。

「どうやらゼクロスが勝ったようだな」
 暗闇大使は競馬場での戦いの報告を聞いて頷いた。
「はい。マシーン大元帥とも一戦あったようです」
 報告をした戦闘員が答えた。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ