十三人の自分
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村雨は咄嗟に腕から手裏剣を出した。そしてその手裏剣を投げ付けグレネードを空中で爆発させた。
「何だ、何が起こった!?」
観客達は一斉に騒ぎ出す。そこへ無気味な叫び声を聞こえて来た。
「イィーーーーーーーッ!」
バダンの戦闘員達が観客席から次々に姿を現わす。そして村雨がいた場所に殺到する。
「探せ、あの程度で死ぬような奴じゃない!」
それを指揮する怪人が叫んだ。ゲルショッカーの切断怪人ワシカマギリである。
「しかし何処にも見当たりませんっ!」
「よく探せっ!」
怪人の叱咤が飛ぶ。
「残念だったな」
ここで村雨の声がした。
「そこかっ!」
怪人と戦闘員達は声がした方へ顔を向けた。
彼は観客席の最上段にいた。そして怪人達を見下ろしていた。
「仮面ライダーゼクロス・・・・・・」
「そうだ、貴様等の探していたのは俺だな」
ゼクロスは怪人に対して答えた。
「フン、その通りだ」
ワシガマギリは言った。
「貴様のその首、貰い受けに来た!」
怪人はそう叫ぶと左手の鎌を放り投げて来た。
「ムッ!」
ゼクロスはそれをかわした。そして右腕にナイフを持った。
そしてそれで鎌を弾き返した。怪人は横に動き鎌をとった。
「電磁ナイフか。面白いものを持っている」
そう言うと再び身構えた。
「ではこれはどうだ」
そして今度は羽根を飛ばしてきた。
「ギィーーーーーラァーーーーーー」
それは羽根の形をした爆弾であった。ゼクロスはそれを見て身構えた。
ゼクロスは両肩から煙幕を出した。そしてその中に消えた。爆弾は全てかわされてしまった。
「今度は煙幕かっ!」
すでに観客は皆逃げている。その戦闘員と怪人しかいない客席を煙が覆っていく。
「散るな、一箇所に集まれ!」
それを見たワシカマギリは戦闘員達に指示を下した。そして戦闘員達が彼の周りに集まる。
だがそこにゼクロスの攻撃がきた。衝撃集中爆弾である。
「しまった!」
これにより戦闘員達は吹き飛んだ。そして煙幕が晴れた。
「我々が一箇所に集まることを狙っていたか」
ワシカマギリは何とか立っていた。だが既に致命傷を受けていた。
「怖ろしい奴だ、そこまで考えていたとはな」
そう言うと前に倒れた。そして爆死した。
「他にもいるな」
ゼクロスは周りを探った。見れば下ではまだ馬達が走り回っている。
その馬上には先程とは別の戦闘員達がいた。そしてボウガンから矢を放って来る。
「ムッ」
ゼクロスは跳躍でそれをかわした。見れば怪人もいる。
「ギギーーーーーーーーーッ!」
ネオショッカーの拳法怪人ドラゴンキングであった。怪人は奇声を発しながらゼクロスに顔を向けた。
「来い、仮面ライダーゼクロス!」
そこへ一頭の馬が前
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