第8話
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で届く長い黒髪をポニーテールにまとめ、腰には「令刀」と呼ばれる日本神道の雨乞いの儀式などで使われる、長さ二メートル以上もある日本刀が鞘に収まっている。
服装は着古したジーンズに白い半袖のTシャツで、ジーンズは左脚の方だけ何故か太股の根元からばっさり斬られTシャツは脇腹の方で余分な布を縛ってヘソが見えるようにしてあり、脚には膝まであるブーツ、日本刀も拳銃みたいな革のベルト(ホルスター)に挟むようにぶら下げてある。
彼女を「日本美人」と呼ぶのは少し抵抗があるだろう。
ステイルと同様まともな格好とは思えなかった。
「それで、神裂。
アレは一体何なんだ?」
「それですか、少年の情報は特に集まっては「そっちの方じゃない。」・・・・両方とも情報は集まっていません。
少なくとも魔術師や異能者といった類ではない、という事になるでしょうか。」
「何だ、もしかしたらアレらがただの高校生とでも言うのかい?
やめてくれよ。
僕はこれでも現存するルーン二四字を完全に解析し、新たに力のある六文字を開発した魔術師だ。
何の力持たない素人・・・・・・」
ステイルは言葉を続けようとしたが出来なかった。
最初にステイルと対峙した男、上条は確かに異常な能力を持っていたが魔術戦においては素人、神裂から見れば「ただのケンカっ早いダメ学生」という分類に入る。
しかし二人目の男、麻生は違った。
ステイルの「魔女狩りの王」を封じその弱点を一瞬で見抜き、ステイルを殴り飛ばした時も神裂から見れば何かしらの武術、それもかなりのレベルまで習得している事が分かった。
二人が注意しているのは上条ではなく麻生の方だった。
「神裂、本当にあの男はどこの組織の者か分からないのか?」
「ええ、何より貴方の「魔女狩りの王」を封じ込めるほどの者が魔術側に居たら確実に何か情報があるはずです。」
しかし彼の情報はほとんど見つからず学園都市からも目立った情報が手に入らなかったのでステイルと神裂と呼ばれる女は麻生を観察しているのだ。
すると麻生は足を止めとあるビルの屋上を見る。
その視線の先にはステイルと神裂がこちらを見ていた。
「っ!?・・・・気づかれている。」
「ステイル、場所を変えましょう。」
神裂がそう言うと二人はビルの屋上から移動する。
(視線を感じたから誰が見ていると思って目を変えて見たら昨日の奴らか。)
一人見慣れない女がいたが麻生は気にすることなく散歩を再開するのだった。
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