第8話
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その命令を遂行するかのように「魔女狩りの王」は麻生に向かって突進して麻生をその三〇〇〇度の炎で包み込んだ。
ステイルは一般人相手にやりすぎたな、と少し反省しようと思った時だった、カツンと「魔女狩りの王」の中から麻生が服が少しも燃える事なくステイルに向かって歩いていた。
ステイルはその光景を見て言葉を失った。
先ほどの上条は右手だけで「魔女狩りの王」打ち消していた。
それだけでみても非常に驚く所だがあくまで上条の幻想殺し(イマジンブレイカー)は右手だけなので、さっきの様に「魔女狩りの王」に包まれれば確実に死んでしまう。
それなのに麻生は火傷一つなくステイルに向かって少し笑みを浮かべながら歩いていた。
「い、「魔女狩りの王」!!!!」
ステイルがそう叫ぶと「魔女狩りの王」は再び麻生に向かって突進する。
「邪魔だ、そこで凍ってろ」
その言葉と同時に「魔女狩りの王」の身体が一瞬にして凍りつくが、「魔女狩りの王」の炎の温度は三〇〇〇度近くあるので凍った所で、すぐにその氷を溶かし麻生に突進する筈だ、とステイルは考えていたが一向に「魔女狩りの王」は動き出さない。
「どうした、「魔女狩りの王」!!!!
さっさとその男を殺せ!!!!」
「無駄だ、そいつは動かないよ。
その氷はただの氷じゃない。
魔力を練りこんで封印の術式をかけているからな。
「魔女狩りの王」でもその氷から出る事は不可能だ。」
ステイルは麻生の言っている事が信じられなかった。
「魔女狩りの王」を凍らせ封じる魔術などステイルは聞いた事がなかったからだ。
麻生はゆっくりとステイルに向かって歩いていく。
「それとお前の「魔女狩りの王」には色々弱点が多すぎる。
特に駄目なのがこれだ。」
そう言って麻生はステイルがこの学生寮に張り付けたルーンが書かれている紙を取り出す。
「これはコピー用紙を使っているみたいだがこれじゃあ水に濡れた途端、書かれているインクがとれてしまうぞ。
後、ルーンの紙の配置が集中しすぎているから簡単に「魔女狩りの王」をこちらが操る事だってできた。」
ステイルはこの男は何者なんだと、思う。
この学園都市の人間なのにやたら魔術に詳しくこっちの魔術にダメ出しをするなど、普通の学生とは到底思えない。
ステイルは呪文を唱え炎の剣を右手に作る。
「お、お前は一体何者なんだ!!!
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