第8話
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は何で上条にこんな事を言ったんだろうな、と自分に疑問を持つ。
いつもの麻生ならこんな面倒事に関わろうとはしない、もしかしたら自分でも気づかない内に上条の性格に影響されているのかもしれない。
麻生の言葉を聞いて上条は少し笑いながら麻生に言った。
「麻生、一緒にインデックスを助けてくれ。」
麻生は大きくため息を吐くと上を見上げて上から落ちてきたオレンジ色にひしゃげた金属の手すりを受け止める。
「敵の注意は俺が引き付ける。
その間に上条は非常階段を登ってインデックスを確保して安全な所に避難及び治療しろ。
俺が手伝うのはここまでだ。」
麻生が一緒にインデックスを助けてくれるの事に上条は嬉しく思うがどうやって注意を引き付けるんだ?と上条は疑問に思う。
なんせ相手は魔術師とあの炎の巨神の二つを同時に相手にしないといけないのだ、上条は学生寮に入ろうとする麻生にその事を伝えると麻生は少し楽しそうな顔をして答える。
「安心しろ、俺を殺せるのは神様や天使くらいだ。」
ステイルは煙草を吸いながら学生寮から飛び出した上条が戻ってこない事について考えていた。
「魔女狩りの王」に怯えて逃げ出したのか?、と考えそれなら早くインデックスを回収して立ち去ろうとした時、後ろの方からキンコーンと音が聞こえた。
ステイルは上条が戻ってきたのか?、と思ったがそれはあり得ないと考える。
「魔女狩りの王」は戦闘機に積んだ最新鋭のミサイルと同じような物で一度でもロックしたら絶対に逃げ切る事は不可能で例え隠れたとしても三〇〇〇度という炎の塊は障害物や壁、鋼鉄さえも溶かして一直線に進んでくる。
もしエレベーターのような密室に逃げれば確実に「魔女狩りの王」に殺されてしまう。
なら誰が?と思い小刻みに揺れながらステイルは振り向くとそこには上条ではなく白髪に黒一色の服を着た男、麻生恭介が立っていた。
ステイルは上条でないことに少しホッ、として麻生に話しかける。
「君は此処に住んでいる生徒なのかな?」
ステイルは必要以上に騒ぎを起こしたくないので、あくまで魔術師としての顔を伏せようとしたが麻生が次に放った言葉で意味をなくす。
「無理をしなくてもいいぜ、魔術師。」
その言葉を聞くとステイルの周りの空気が一変する。
そして「魔女狩りの王」、と呟くとステイルの元にあの炎の巨神が戻ってくる。
「もしかして君もあの子の事を知っているのか。」
「まぁ事情だけな。
本来は魔術側に関わるつもりはなかったんだがな。」
ステイルは「魔女狩りの王」に命ずる。
殺せ、と
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