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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
知の戦士
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「またしても戦死者が出たというのか」
 ドクトル=ゲーは北欧にいるメガール将軍と会っていた。そして幽霊博士と魔女参謀の戦死の報告を聞いて思わず声を漏らした。
「そうだ、中国でな」
 将軍は顔を俯けて答えた。彼にとっては袂を分かったとはいえかっての仲間であった。
「惜しい者達をなくしたな。相手は誰だ?」
「仮面ライダーX3と仮面ライダー]だ」
「ほう、奴だったか」
 ゲーはそれを聞いてその暗い目に光を宿した。
「やはりそうそう簡単には倒れぬか」
 笑みを浮かべた。ゾッとする笑みだった。
「楽しそうだな」
 将軍は彼のそんな様子を見て言った。
「うむ、そうでなくては張り合いがない」
 どうやら彼と戦う事を楽しみにしているようだ。
「仮面ラァーーーーイダX3を倒すことは我が悲願だ。私がデストロンにいた時からな」
 彼は凄みのある笑みに変えた。
「この斧が叫んでおる。奴の血を飲ませろと」
「それはお主自身の心ではないのか?」
 メガール将軍はそんな彼を見て言った。
「そうかも知れぬな。だがそれでもよい」
 彼はその陰惨な笑みを崩さない。
「私はあの男を倒すことだけで今までこのバダンにいるのだからな」
「そうか。それは私と似ているな」
 彼はそれを聞いて顔に陰を作った。
「スーパー1とか」
「うむ」
 小さな声を出して頷いた。
「その為に今もこの姿でいる」
 彼の声は沈んだものになっていった。
「そうか」
 ゲーもそれ以上は聞こうとしなかった。そして踵を返した。
「帰るのか」
「うむ、こちらも何かとあってな」
 彼は振り向いて答えた。
「あの男と戦う時が近付いているしな」
「そうか、期待しているぞ」
「お主もな、必ずやあの男を倒すがいい」
「わかった」
 ドクトル=ゲーは言葉を送ってその場をあとにした。そして彼等はそれぞれの作戦行動に入った。

 城茂はインドネシアでの戦いのあとオーストラリアに来ていた。そして今中央部をバイクで走っていた。
「凄いところだな。見渡す限りの草原か」
 そしてその中を羊達が歩いている。のどかな光景であった。
「そういえば最近は砂漠とかバリ島とかで戦っていてこうしたところとは無縁だったな。たまにはこんな所でのんびりとしたいもんだ」 
「だがそうは上手くいかないぞ」
 ここで後ろから声がした。
「?」
 城はその声に対し振り向いた。そこには彼と同じ戦士がいた。
「あれ、結城さんもここに来たんですか!?」
 彼は結城の姿を認めて言った。
「ああ、アメリカからな。あの地には村雨君がいるし彼に任せることにした」
「へえ、アメリカにはあいつがいるんですか」
 彼はそれを聞いて意外そうな顔をした。
「ああ、シアトルで早速デルザーの改造魔人を倒したそ
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