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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
知の戦士
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、確かにな」
 大佐はそれを聞き呟いた。
「あの時の恨み、忘れられるものではないな」
 ここで彼はかって仮面ライダー二号と戦い敗れたことを思い出した。
「一度は偉大なる首領の御力で甦らせて頂いたが」
「だがそれもほんの僅かのことであった」
 ブラック将軍もそれは同じであった。彼等はデストロンの時に一度甦っている。だがあえなく倒れたのである。
「貴様とて覚えていよう。あの屈辱を」
 大佐は言葉こそ通常であったがその声は激昂していた。
「当然だ。それを晴らせるとなれば迷うことはない」
 将軍もそれは同じであった。
「待っておれ、ライダー達よ」 
 そして眼下のロンドンの市街を見下ろした。
「この霧の都を貴様等の墓場にしてくれる」
 そう言うとその場から立ち去った。そしてあとには霧だけが残った。

 結城と城は荒野をバイクで進んでいた。何時しか牧場もなくなりそこは無人の荒野となっていた。
「オーストラリアってのもバラエティにとんだ国ですね」
 城が結城の隣にきて言った。
「その言葉はちよっと違うと思うがな」
 結城は彼の言葉に少し首を傾げた。
「しかし様々な地形があるというのは事実だな」
「はい、海はあるし大草原はあるしこうした荒野はあるし。見ていて飽きませんね」
「確かに。ここまで進んで風景に飽きたことはないな」
 彼は頷きながら言った。
「アメリカも色んな場所があるがこの国もそうだな。面白い国だ」
「そうですね。けれど毒蛇が多いのは困りものですが」
「それは何処にでもいるだろう。御前さんがこの前いた東南アジアでも結構いるだろうに」
「そりゃそうですけれど」
 東南アジアは確かに毒蛇の種類が豊富である。だがオーストラリアもかなりの多さである。意外にもあまり知られていないがこの地域は毒蛇が多いのである。有袋類だけがオーストラリアではないのである。
「こんなに多ければバダンの奴等に利用されそうで嫌ですね」
「まあ連中は毒も得意だからな。それで何度やられたか」
 これもショッカーからである。バダンも毒を使うことを得意としている。
「ムッ!?」
 その時であった。急に二人の前を数枚のカードが取り囲んだ。
「これはっ!?」
「シャドウか!?」
 だがそれはゼネラルシャドウではなかった。その証拠にトランプのカードではなかった。黒い普通のカードであった。
 それでも敵のものであることに変わりはなかった。そこから戦闘員達が姿を現わしたのである。
「クソッ、待ち伏せかっ!」
 二人はバイクで彼等を振り切ろうとする。だがそれに対しロープをかけてきた。
「ウオッ!」
 ロープは二人を絡めた。そしてそれで動きを封じようとする。
 しかし二人の力がそれに勝った。二人は上に跳ぶとそのロープを渾身の力で引き
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